16区のセーヌ川沿いにある巨大な円形ビルが「ラジオ・フランス」。この建物の中に3つのコンサート会場があるのを知っている人は少ないようだ。1963年のオープン以来、オーケストラの演奏を中心に定期的なプログラムが組まれている。 1934年に結成されたフランス国立管弦楽団(Orchestre National de France)、1976年からはラジオ・フランス交響楽団(Orchestre Philharmonique de Radio France) も加わり、各シーズンごとに120以上のコンサートが行われる。 正面入口のすぐ前方には、オリビエ・ メシアンと命名されたホール。900席はあるこの会場は横に広く、2階席からでも広々としたステージが良く見える。 入り組んだ通路を入った所にはスタジオ風の会場が2つあり、ジャズや伝統音楽の生演奏が楽しめる。200席ほどと小さいが、PA席がガラス越しに見え、実況放送の雰囲気が伝わってくる。 すべてのコンサートが後日France Musique (周波数FM91.7 と92.1) かFrance Culture (FM93.5と93.9) で放送されるので、実際に見たコンサートの感激をもう一度ラジオで聴け、録音もでき、と3倍楽しめることになる。(尚) 10月のプログラム |