●Banon
プロヴァンス地方の山地で作られているチーズ。栗の葉に包まれていたり、ハーブがまぶしてある香り高い小さなチーズ。乳は、山羊乳、羊乳、牛乳などさまざ
ま。あまり熟成の進んでいないものは、身がしなやかで、木の実の香りもする。熟成が進むと、匂いも塩味もきつくなる。どちらをとるかは好みです。ワイン
は、コット・ド・プロヴァンスのロゼか赤。
●Tomme de Savoie
サヴォワ地方を代表する牛乳チーズで、外見も味もオーヴェルニュ地方のサン・ネクテールの親戚です。灰色がかった皮にオレンジ色がさし、身がしなやかで均
一なものを選びたい。皮にヒビが入っていたり、身がザラザラとした感じのものは避けましょう。カビの匂いがするけれど味は柔らかで、トム・ド・サヴォワな
らではの個性を持っていてファンが多い。サンドイッチにも最適だ。ワインはサヴォワ地方の白という手もある。
●Chabichou fermier
ポワトゥー地方で作られている、直径5センチ、高さ6センチほどの山羊乳のチーズ。灰色がかった皮、身はしっかりしているけれど弾力を残している。「ああ
山羊だ」とすぐにわかる匂い。熟成が進むと、舌を刺すような味わいになるが、慣れるとたまらない。ちょっとキツイという人は、紙で包装されている
chabichou laitier の方が優しい味だ。