パリ写真月間


の瞬間は前の瞬間に永遠のお別れを告げる時だ。それは報道やルポルタージュのフォトグラファーたちが常に思い知らされていること。でも彼らには世界と正面
から立ち向かう勇気がある。その勇気がきっと、あの信じがたいタイミング、世界が彼らのために配置されたような、偶然とは思えない一瞬をつかませるのだろ
う。
 ★★★★★ ブラボー!★★★★ 見逃せない★★★ 一見の価値あり★★ ソンはしない★ おヒマなら…☆ ん~ん…


●Martine Franck / D’un jour, l’autre(c)Martine
FranckAgence Viva の設立に参加、Magnum Photos
のメンバーでもあるマルティーヌ・フランク。カルティエ・ブレッソンを夫に持つ彼女は、パリを拠点として優れたフォトグラファーとしてのキャリアがあるに
もかかわらず、大きな個展がフランスで行われるのはこれが初めてという。1965年から今日までのルポルタージュ/ポートレート写真の中から傑出した作品
をセレクト。11/8迄*M. E. P ( 7頁右下参照)★★★ 全ての荘重な人間ドラマが彼女の写真機を通り、包含され、羽が生えたように軽やかで、ユーモラスだけれどコメディではなく、写真家の潔さゆえか重いのに軽い。もっと見たいと思った。(麦)★★
世界の部分を切り取って作品にする写真家は多かれ少なかれワガママなもの。マルティーヌはさらに、自分の視点、美意識をファインダーの枠の中にキチンと収
めないと気がすまない。風景も人も、彼女のヴィジョンに合わせて切り取られるのだ。そういう意味ではカルティエ・ブレッソン流の、極めて正統的な写真家
だ。コレージュ・ド・フランスの大教授たちも、ネパールの少年僧も、アイルランドの風景も、まるで彼女の演出した枠の中で演技させられているように見え
る。でも、すでに別の美意識で完成されたソー公園の幾何学的な樹木や、演技を拒否するかのように指で口を塞ぐフーコーなど、彼女としてはきっと不満だったであろう作品もいくつか見られて、そのズレがおもしろい。(稲)★★★ 同じ職業の者としていうと、ポートレートって難しいんですが、たとえば彼女のフィリップ・ソルレスのにんまりしている瞬間を押さえた時って結構快感なんですね。良し悪しは置いておいて。 (松)★★★★
Tres beaux ses portraits, ou elle a uniquement pu saisir des
caracteristiques d’une personne. Les paysages naturels comme les
paysages humains sont toujours tres bien structures. Chaque photo est
presqu’ un evenement. (Jan)


●W. Eugene Smith
ライフ”誌専属カメラマンとして第二次世界大戦の最前線を報道した写真から、最後の重要な仕事となった水俣問題のルポルタージュ写真ま
で、”Pittsburg” “As from my window I sometimes glanceI”
“Haiti”などのシリーズも網羅したW. ユージン・スミス(1918-1978)の大回顧展。未公開写真も多く展示されている。1/3 迄*Mission du Patrimoine Photographique :Hotel de Sully – 62 rue Saint-Antoine 4e 月休 10h-18h30 入場料: 25F★★★★★
硫黄島やサイパン、沖縄の戦場の疲れ果てた兵士たち。ユージン・スミスは、米軍の従軍カメラマン。しかし、彼はこの異常な環境の中にいながら、自害した日
本兵の姿も同じ視点でとらえている。コンゴのシュバイツァー博士のルポでは博士の立場から周りを見つめ、ビートニク時代のボブ・ディランやセロニアス・モ
ンクを撮る時は、文句なしのビートニク仲間になる。撮影する前に、その状況を徹底的に調べ、納得してから撮影に入ったという彼は、水俣でもいきなりシャッターを切ると
いうことはなかった。被害者とともに水俣に住み、抗議デモの撮影中に警備員に殴られて片耳の聴力を失ってしまう。だからこそ、お母さんに抱えられて入浴す
る上村トモコさんの、あの美しい写真が生まれたのだろう。満足できるまで何枚でも自分でプリントしたというローキーな画面は、決して独りよがりではない。きちんとした技術に裏打ちされた「友人スミス」の写真は、小さいけれど、強く、わかりやすく、そしてやさしさにあふれている。(稲)★★★★★とても書ききれない程感想があるのですが、やっぱり感動しましたね。写真の表現力の力をいつ見ても思い知らされます。強いて挙げるなら、「水俣」のあの有名な写真だけでもみんなに見てほしいです。Jazz の写真も滅茶苦茶格好いいです。 (松)★★★★
Il a fait de grands reportages. Mais dans ce cadre, il etait capable de
vraiment attraper des moments intimes, des gestes essentiels.(Jan)(c) W. Eugene Smith


●L’Enfermement今年のテーマの一つ “L’Enfermement / 閉じ込め” を題材とする写真を集める。11/18-1/17*Maison Européenne de la Photographie : 5/7 rue de Fourcy 4e M: Saint-Paul 月火休 11h-20h 入場料:30F(同時開催のExpoすべて入場可)


●Ryuji Miyamoto / Eloquence des Ruines  打ち壊される建築物。15年前から都市のなかの廃虚を撮り続けるミヤモト・リュウジの作品。11/13-1/4*Centre National de la Photographie : Hotel Salomon de Rothschild, 11 rue Berryer 8e M: George V / Etoile火休 12h-19h 入場料: 30F


●Le Monde de Weegee / La vie, la mort et la trag仕ie humaine大胆な構図、衝撃的なテーマ。同世代のカメラマンに絶大な影響を与えたウィージー (1899-1968)の報道写真200点。11/14 – 2/14*Maison Europeenne de la Photographie : 5/7 rue de Fourcy 4e M: Saint-Paul 月火休 11h-20h 入場料:30F(同時開催のExpoすべて入場可)


●Du coin de l’oeil / La Suisse de 1848 /1998 photochroniqueスイス連邦が建国された1848年から今年1998年までの記録写真150点。日常的な出来事の背景にそれぞれの時代の歴史が浮かび上がる。11/22 迄*Centre Culturel Suisse : 38 rue des Francs-Bourgeois 3e 月火休 14h-19h 入場無料


●Le vieux Moscou en photos18世紀末から20世紀初頭のモスクワを撮った写真。 11/13-2/14*Musee Carnavalet : 23 rue de Sevigne 3e 月休  10h-17h40 入場料:35F


●1917-1991, la photographie sovietique, miroir de son tempsロシア革命から連邦崩壊までのロシア人カメラマンによる記録写真。ソビエト連邦時代から現代にわたるロシアを写真で追う初めての試み。11/13-2/14*Pavillon des Arts : 101 rue Rambuteau 1er 月休  11h30-18h30 入場料:35F


●Les Voyageurs photographes et la Societe de Geographie, 1850-19101821年創立の la Soci師;de G姉graphie (地理協会) は世界中へ調査に出かけた。写真発明後、カメラは探検には欠かせないものに。国立図書館所蔵の記録写真130,000点の中から約60点。10/27-12/31*Galerie Colbert : 2 rue Vivienne / 6 rue des Petits-Champs 2e 日休 12h-18h 入場無料


●10eme Grand Prix / Paris Match dureportage photographiqueピュリッツァー賞をマネて1980年に創設された、フランス人報道写真家に贈られるパリ・マッチ賞。今年で10回目を迎えた同賞の受賞作品。11/18-12/13 *Maison Europeenne de la Photographie : 5/7 rue de Fourcy 4e M: Saint-Paul 月火休 11h-20h 入場料:30F(同時開催のExpoすべて入場可)


●David Seymour / Photographies, 1933-1956デヴィッド・セイムア(1911-1956)の回顧展。レオン・ブルムの人民戦線、スペイン内戦などを非凡な報道写真家の目を通して振り返る。11/28-2/7*Maison Robert Doisneau :1 rue de la Division-Leclerc, Gentilly RER%B: Gentily / Bus: 57,125,184月火休 12h-19h(土日: 14h-19h)10F

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