格安で気取らない店だが、モーリシャス島の家庭料理 cuisine mauricienne を味わうことができる。肉や魚をカレーやルガイユというトマトソースで煮た料理、牛肉のソテー、ブリアニというインド風ドライカレー、中華風焼きソバなどが並んでいるから、好きなものを選んでテーブルにつく。いずれも一品30フラン。この不思議な味の混ざり具合は、モーリシャス島が、レユニオン島同様にインド洋に浮かぶ島で、アフリカ系、インド系、中国系の人たちが同居しているからだ。隣に座った中国系の人もモーリシャス島出身だった。 前菜には、サトイモの一種がベースで各種の野菜が刻み込んである揚げ団子をとった。表面はカラリ、中身はシットリでうまい! ルガイユソースが添えてある。好みでテーブルにおいてある極辛のおろし唐辛子を加えたい。 友人は、キャピテーヌというインド洋の魚のカレー。ご飯のほかに小ナスのから揚げ、ホーレンソウの煮物などが添えてある。締まった白身の魚で、カレーとの相性が素晴らしい。僕は、牛肉のブリアニ。ご飯がサラリと炊いてある。どちらもスパイスの配分がみごとで、それぞれの食材の味が生きている。今度はモーリシャス島風焼きソバを試してみよう。 「土曜日になると、近くに、モーリシャス島の食べ物が並ぶ市場が立って賑やかなんですよ」と 立派な体格のママ。ビールを飲んで一人45フランでした。(実)
LA CASE MAMA
Adresse : 96 rue du Faubourg Saint Denis, 75010 Paris , FranceTEL : 01.4022 6055
日曜休。昼から夜まで休みなしだが、夜は早く閉まることもある。なお店内は禁煙です。