メニルモンタン通りの坂道を登り切った丘の上に、新しい文化スペースがオープンした。革製品工場だった広大な敷地が、”La Maroquinerie, cafe litteraire” という文学カフェに生まれ変わった。 「文化と人が直接交流できる場所」作りに燃えるのは、”Paris Nord Ouest” という今は亡き素晴しいコンサート会場を運営したりしながら、長年音楽関係の仕事に携わってきたコリーヌさん、パトリシアさん、ミッシェルさんの3人。構想から2年目、ついに夢が実現した。作家の講演会、演劇、朗読だけでなく、伝統音楽のコンサートもあり、ここでしか味わえない独自のプログラム内容だ。 ただし、今回オープンしたのは1階のカフェ部分のみ。秋には地下の250席あるホールも活動開始する。隣接する建物は、演劇事務所、ダンススクール、レコード会社など、文化に関連した事務所が占め、さまざまな分野の共同制作も計画されている。将来的にはヨーロッパ各都市の文化団体とネットワークを作り、公演や情報の交換を始めるなど、総合的な活動をめざしている。 頭上に大きく開かれた空を眺めながら、中庭で軽食と飲み物を楽しむだけでもいい考えが浮かんでくるような、ポジティブな空気が流れています。 (尚) *23 rue Boyer 20e 01.4033.3060
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6月のプログラム : 20区の区役所との共同企画によるコンサート (1、8、15日)。バーのカウンターを使って、社会問題をテーマにした人形劇 (3、10、17日)。入場料は約20F。
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