■保守派地盤に “強震” のヒビ割れ 3/15日の地域圏会 (Conseil regional) 議員選挙は、セガンRPR総裁の言うように保守陣営に “強震”をもたらした。22地域圏のうち10地域圏で左右が逆転し、保守派票のかなりが極右 FN党と少数政党に拡散。FN党はイル・ド・フランス、プロヴァンス・アルプ・コートダジュール、アルザスなどで20~30% を記録。左翼連合の現政府に不満の共産党系投票者はトロツキスト系「労働者の闘い」党(Lutte Ouvriere) を支持し、35年来ラギエ女史が率いるLO候補が初当選。FN党は保守派当選者と多数派工作をし、5地域圏会のUDF系新議長がFN議員票にあやかる。3年毎に半数改選の県会(Conseil g始屍al) 議員選挙は、3/15、22日の 2回投票。左翼連合は、3857議席中、戦後最高の1140議席を獲得し、過半数を占めた県が20県→30県と躍進。保守連合は1053→659 議席に減退。FN党は 3議席獲得。 ■「ヤンヌ・ピア疑惑」裁判 3/9日パリ軽罪裁は、94年のピア国会議員射殺事件を扱った「ヤンヌ・ピア疑惑」という本で、事件の首謀者 として異名で指摘されたレオタール元国防相の訴えを認め、グジョ、ヴェルヌ2著者とフラマリオン社に各々30万Fの罰金刑判決。またレオタール氏へは100万F、本に書かれた被害者の運転手へは15万F の慰謝料を共同で支払うよう命令。 ■ショッピングセンターでの射殺事件 3/9日パリ南の新都市エヴリーのショッピングセンターで、技術校生徒(17)が登校途中射殺される。犯人は、隣区の敵対グループの一人(22)で、弟の仕返しに射殺したと自供。シュヴェヌマン内相は「もはや教育も家庭も役を果たさず、指針を失った青年らは、TV の仮想世界を生きている」と青少年の犯罪現象を分析。 ■ 6人射殺した少年に懲役 8年刑 1995/2/26日ベルサイユに近いルーヴシエンヌ市のロシア人家庭でアレクシ(当時 15)が、父(42)、義母、祖父母、友人夫婦計6人を父親のピストルで射殺した事件で、3/13日ベルサイユ重罪院は懲役 8年の判決。少年は、父親の暴力的な扱いへの復讐と最初自供したが、その後、材木商の父親と関係のあったロシアのマフィアとみられる覆面した男が、その晩、彼に父親を殺すことを強制したと、自供をひるがえしていた。検察側は父親殺しの疑いを堅持。事業を継いだ叔父も同事件の 5カ月後にロシアで殺害されている。 ■手形詐欺網一斉検挙第2弾 昨年11月、パリの縫製街サンチエで空手形の連鎖的に振出し、銀行に割り引かせ1億フラン以上を得た詐欺網関係者約80名が検挙されたのに次ぎ、3/17日、警官200人が出動し、同地区と近郊の同業界で同種の手形詐欺工作に関わったとみられる容疑者66人を検挙。 ■小学校から外国語を必須科目に 3/17日、アレーグル教育相は、98年度から 5年生、 99年度は 4年生から外国語を必須にする方針を発表。89年ジョスパン元教育相が一部の小学校に外国語を導入したが、15歳以上の 64%は今も全く英語わからない。教育相は、今後会話に重点をおき語学教師の養成を急ぐ方針。 ■パポン被告に懲役20年を求刑 ユダヤ人約1600人を強制移送したとして、反人道罪の共犯容疑に問われているジロンド県元総務局長モーリス・パポンの重罪院での5カ月に渡る裁判で、3/19日、デクロ検事長は「被告はナチスには不可欠な歯車の役を果したが、犯罪の張本人でも首謀者でも唯一の共犯者でもない」とし、無期でなく懲役20年を求刑。 ■邦人建築家の死体が冷蔵庫に 9日以来行方不明だった建築家・尾嶋彰さん(56)の遺体が、20日ナンテールに住む J.P.という男性の家の冷蔵庫で発見された。尾嶋さんは、邦人男性に拉致され、パリ在住の邦人女性の知人であるJ.P.に引き渡され、彼の家に監禁された後射殺されたらしい。尾嶋さんと邦人女性の家族の間に不動産購入、改装に絡む金銭トラブルがあった模様。警視庁は邦人 2人とJ.P.の身柄を拘束し事情聴取。 ■新国籍法 |
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