観光をかねてシャンソン・フェスティバル。 LE PRINTEMPS DE BOURGES ’98


 今年の “ブールジュの春” は、昨年に続いてヒップホップやテクノ が中心になっている。
15日:ラップ の MC・ソラー。 M・ラヴォワンヌ。J・クレール。V・サンソン。ブルースのスティーブ・ワーリング。
16日:フレンチ・ソウルのポエティック・ラヴァー。C・ヌガロとリズ・マッコンブの競演。パリ・コンボ。テット・レッド。超デカパイで迫るキャンディ・ケーン。ロック・グループのヴァンパとザ・クランプスの競演は目玉。
17日:A・ルプレスト。ロックのルイーズ・アタックと J・L・オーベール。S・エシェール。ドリーム・シアター。テクノ・レゲエのスティール・パルス。
18日:エチエンヌ・ダオ。コルシカ男性合唱団。テクノ、ハウス、ジュングル、ドラムンベースでエレクトロニクス・ダンス・フェスティバル。
19日:B・ラヴィリエ他による人権擁護連盟百周年記念コンサート。ラップの IAM。M・L・フォレスティエ。 (南)*チケット(30F~190F) は
FNAC か Office du tourisme de Bourges (02.4824.3050) ミニテル でも予約可(3615FNAC/3615 BOURGES)。
問い合わせは上記と同じ。
*ブールジュまではオステルリッツ駅から 2時間10分(往復298F) 。出発前にコンサートの切符を購入し、駅の窓口で見せれば往復180Fに。


● マイケル・ティルソン=トーマス
オーケストラから多彩な音のパレットを引き出し、バーンスタインの後継者といわれているマイケル・ティルソン=トーマスが2日間にわたってロンドン交響楽団を指揮する。18日/20h は、アイヴズの「バリトンとオーケストラのためのメロディー」、バーンスタインの「交響曲第2番」他。19日/16h30 は、マーラーの「交響曲第10番」のアダージョと「リュッケルトの詩による歌曲」。両日とも、素晴しい CD を立て続けに出しているバリトンのトーマス・ハンプソンが共演。
200F /140F (早めに予約したい)
*Cite de la musique : 221 av. Jean-Jaures
19e 01.4484.4484
● 遠藤真澄ピアノリサイタル
パリ・ショパン協会主催で、曲目はラヴェルの「鏡」、ショパンの「マズルカ」、「スケルツォ」、「幻想ポロネーズ」など。
3日/20h30 80F/学生50F (当日30分前より会場で発売)
*Hotel de Brossier : 12 rue Charlot 3e
01.4274.7974
● アルバン・ベルク弦楽四重奏団
世界屈指の弦楽四重奏団のパリ公演。曲目は、ハイドン晩年の名作「弦楽四重奏曲作品76の6番」ほか。
5月12日/20h30。40~290F。
*Theatre des Champs-Elysees :
15 av. Montaigne 8e 01.4952.5050
● ヨーロッパ即興音楽家たちの出会い
これはジャズ? 現代音楽? 即興音楽の「今」を知りたい人にはうれしい企画。10日、11日、12日14h~18h30 (20F) は、12のグループが舞台で交差する。10日、11日、12日/20h30 (80F) は、フランスと英国を代表する12人の即興音楽家たちによるコンサート。どんなサウンドが飛び出すか誰も予測できない。
*Instants Chavires : 7 rue Richard Lenoir Montreuil M。: Robespierre 01.4287.2591
● Compay Segundo
コンパイ・セグンドは今年90才になるキューバのミュージシャン。昨年出たCD で彼を発見した僕らは、その素晴しさに驚いてしまった。 彼の柔らかなギターとボーカルに合わせてステップを踏むときの気持ちよさ。シンプルでアコースティックなバックの演奏もいい。舞台での、あの若いエネルギーは、極上の葉巻きとラム酒のせいだろう。 23日/20h30 160F~
*Olympia : 28 bd des Capucines 9e 01.4742.2549
● ラシッド・タハ
前々回の CD 欄で紹介されていたラシッド・タハ。アブデラマン・アムラニなどが作曲したアルジェリアの代表的な演歌を、真剣に、そして彼なりの表現で歌っていて面白いアルバムだった。彼の公演に行きたくなるのは、バックのミュージシャンの演奏が、現在のアラブ・ポップスのトップにあるから。とりわけ、サハラ砂漠南部のリズムを演奏するときのパーカッションには興奮させられる。
25日/20h、140F。
*La Cigale : 120 bd Rochechouart 18e
01.4925.8175


●E-Pekka Salonenn / Bernard Herrmann
 バーナード・ハーマンといえば、ヒッチコックの音楽を作曲した人として名高い。彼自身が指揮したレコードにも名盤が多いが、これはエサ=ペッカ・サロネンが手兵のロス・フィルを振った一枚で、大オーケストラの厚く深い響きが美しい。『知りすぎていた男』のメインテーマの、今か今かと観客が固唾を呑むシンバルの強打。キン、キン、キンと脳髄まで響いてくる『サイコ』の殺人のテーマ。情熱が堰を切って流れ出しそうな『めまい』の愛のテーマ。傑作は、プロコフィエフを思わせる『北北西に進路を取れ』のメインテーマ。むずかしいスコアをサロネンは切れ味よく再現している。
『タクシードライバー』のサックス・ソロにも都会の孤独がつまっている。 (真)

● Monsieur DIMITRI’S /
DE-LUXE HOUSE OF FUNK (MixmagI)
 最近の “AIR” に代表されるように「ふれんち」な音楽が日本をふくめ世界中で話題になっている。この DJ. ディミトリ氏は、この新しい流れの中にいる一人。
 96年のアルバム「SACREBLEU」(中の一曲「Sacr Fran溝is」はラジオなどで最近よく耳にする ) は、ジャケットにエッフェル塔をもってくることで、フランス人であるという音楽界での国際的ハンディをナメてかかるという態度を示し、かつフランスの外には「ふれんち」な DJ として売りこんだのだ。
 このCDは彼のリミックス集で、Bj嗷k や UFO などのリミックス入り。彼がディスコ Queen で月に何回かやっている Respect というパーティー(水/23h 無料 102 av. Champs-Elysees 01.5389.0890) の雰囲気が伝わってきて楽しい。ハウスミュージックやフランス人の音楽を敬遠している人の耳から耳垢が落ちるのは間違いなし。         (岳)