7月3日、エドゥアール・フィリップ首相と内閣が総辞職し、マクロン大統領はジャン・カステックス氏(55)を新しい首相に指名した。新内閣の組閣は来週に発表される。カステックス氏は現政権では、パリ五輪に関連する省庁の調整役、また、ロックダウン解除の調整役を担ってきた。
フランス南西部ジェルス県生まれ。トゥールーズで歴史を修めた後、政治学院、その後フランス国立行政学院(ENA)へ進学。卒業後、会計監査院に勤務した。西南部ヴァール県、南仏ヴォークリューズ県、アルザス地方などの評議会で務めた後、パリでグザヴィエ・ベルトラン保健相、サルコジ労働相時代の秘書官。サルコジ大統領任期中は、大統領府の副事務総長などを務めた。
2008年からピレネー・オリヤンタル県にある人口6千人ほどのプラッド市の市長。地方行政の現場から、大統領府までさまざまなレベルでの政治活動の経験を経てきた。政治指針は来週中旬に発表される。