マダム・キミのシルバーラウンジ:千春さん 2020-02-12 シルバーラウンジ 0連載コラム 田中千春さん(78)は3人兄弟姉妹の一人。高校時代に読んだモリエールの戯曲やマルタン・デュ・ガール著『チボー家の人々』に感動し、早稲田大学仏文科に入る。在学中から文学座附属演劇研究所に入り芝居に熱中したが、1968年に来仏。フランス人大学教授と知り合い、結婚、そして離婚。次に出会 [...]
ルソーの静かな食卓 〈12〉 2020-02-06 ルソーの静かな食卓 0連載コラム フランス18世紀は、性愛に対して自由だったとされている。ルソーとも一時期交友があった哲学者のディドロなどは、ポルノと呼ばれてもおかしくないような小説をものした。だが、プロテスタントの教えを受けて育ったルソーにとって、快楽はどこか罪深いもの。大流行したルソーの恋愛小説『新エロイーズ [...]
よむたび。〈26〉ヨーロッパ〜アフリカ〜カリブ海 2020-01-27 本 0連載コラム 『 来ては過ぎゆく日々(仮題) 』 Les jours viennent et passent へムリ・ブーム著 Gallimard刊 2019年 カメルーン、過去と現在。 筆者はへムリ・ブームを前作『マキザール』で知った。フランスとの間で激しい闘いとなった植民地カメルーンの独立 [...]
Agnès b.のカーディガン・プレッション 2020-01-22 MADE IN FRANCE 0連載コラム シンプルでいながらシックなカジュアルウェアとして日本でも人気のあるAgnès b.(アニエスベー)。ファッション誌「Elle」のスタイリストだったアニエスさんは1973年に自分のブランドを立ち上げ、パリのエスプリにあふれた製品を作り続けてきた。なかでも、スナップボタンが特徴の「カ [...]
シュークルートの酸味が、サンドルのうまさをみごとに引き立てる。 2020-01-20 魚料理 0連載コラム#RestezChezVous Filet de sandre sur lit de choucroute ストラスブールの大聖堂近くにある老舗レストラン「Chez Yvonne」で味わって大いに気に入ったサンドルという川魚の料理。今でもこの魚が魚屋に出ていると迷うことなく買って、この一品を作ることにしている。 [...]
貧困者に食事を無料で提供 2019-12-28 数字でみるフランス 0連載コラム 11月21日から3月13日まで、これが35年目になる、貧困者に食事を無料で提供する Restos du cœurがオープン。昨年は全国約2千カ所のセンターに90万人が登録し、1億3350万食が提供された。 登録している人の51%は26歳未満で、80%は毎月513€以下で生活してい [...]
クリスマスを前に慈善の意味 2019-12-21 発言から知るフランス 0連載コラム 慈善団体「エマウス」を創立し、生涯を貧困者救済に捧げ、2007年に亡くなったピエール神父のことば。クリスマスを前に慈善の意味を考えさせられる。「政治家は数字を通してしか貧困を知らない。数字を前にしては涙は出ないものだ」。 [...]
「ヨーロッパシティ」計画が中止に。 2019-12-11 抵抗する人 0連載コラム 市民団体が長年反対してきた「ヨーロッパシティ」計画 (本紙855号)は、11月7日、ついにマクロン大統領が中止を発表した。シャルル・ドゴール空港とパリの間にある750ヘクタールの「ゴネスの三角地帯」中の80ヘクタールの農地をつぶしてショッピングセンターや娯楽施設を作る計画だった。 [...]
ルソーの静かな食卓〈11〉 2019-12-09 ルソーの静かな食卓 0連載コラム 18世紀に書かれた一種の教育書『エミール』(1762年)において、触覚、聴覚、視覚といった感覚の中で、わたしたちにもっとも重要なのは味覚だとされている。著者である哲学者ルソーにとっての好ましい味覚とは、自然に近いもの。「結局、わたしたちの味覚は単純であればあるほどいっそう普遍的」 [...]
Atelier Anne Hoguetの扇子 2019-11-23 MADE IN FRANCE 0連載コラム 近年は猛暑のせいで扇子を使う人が増えているようだが、日本と違ってあまり日常的に使われないフランスでは、扇子は装飾品、美術品または歴史映画に出てくる小物という認識のほうが一般的だ。映画や演劇、オペラ、オートクチュール用に扇子を手作りする伝統工芸匠の称号を持つアンヌ・オゲさんのアトリ [...]