Ovni --| Numéro 842

ノルマンディーの作家と食 〈23〉

19世紀フランスの文豪フロベールは、外科医の父が務めるルーアンの私立病院で生まれ、院内の一画に設けられた家で育った。地下のカーヴには、ブルゴーニュやボルドー、シャンパーニュなどの銘酒が実に400本も納められており、来客の際などにふるまわれたという。フロベールの父も、やはり医者だった兄もお酒には目がなく、240リットルも...

一方に労働者、他方にアーティストが、一番満たされる。

「 やけにブルジョワ臭かったね。(…)一方に労働者、他方にアーティストというのが、一番満たされた気持ちになるんだ。あなたの名前は? 私はジャック  !  」 15年前、あるダンサーが晩さん会の息苦しさに耐えかね、外へ出て月をながめていると、一人の「老人」が近づいてきて語った言葉。11月12日、そのジャック・ラリットが...

Neufchâtel

北ノルマンディーのディエップなどのチーズ屋さんの主役級はヌシャテル。カマンベール同様に、牛乳が原料の白カビタイプで、10世紀くらいから作られていたという長い歴史を持つチーズだ。いろいろな形があったのだが、最近は、ハート形に人気が集まっている。2週間から3週間かけて熟成され、8月から12月が食べごろとされている。熟成...

年中、安く手軽に、キノコならではの味わいを楽しみたい。

Deux recettes de champignons de Paris 数年前に (745号)、パリ郊外、モンテッソンにある採石場跡の洞窟で栽培されているマッシュルームを紹介したことがあった。ぼくらの朝市にあるキノコ専門の露店でそれが手に入る。キノコならではの香りが濃く、炒めても水気が出てこないし、歯ざわりもいい...

サンパピエの保証人になる

© Aiman SAAD ELLAOUI Ville de Saint-Denis Parrainage républicain 滞在許可証がないため違法滞在を余儀なくされる外国人、通称 「サンパピエ」が滞在許可を得られるよう、市民が手続きに付き添い支援する 「共和国保証人制度」が、パリ郊外のサンドニ市に...

Nicolas Bernardé|国家最優秀職人が作る焼き菓子。

洋ナシと柑橘類のケーキ。来店は種類が豊富にそろう土曜日がおすすめ。 電車に乗ってわざわざ出かける価値のあるケーキ屋さん。ケーキといっても普段見慣れた一人分にきれいにカットされたケーキはなく、スペシャリテはgâteaux de voyages。 « 旅のケーキ » とはパウンドケーキやマドレーヌなどの焼き菓子のこ...

マダム・キミのシルバーラウンジ:12月1日号

ヒロ子さん(76)は東京で生まれ、白百合学園に学ぶ。中学生の時、雪降る中に立っているマリアさまの像に傘をさしてやったのがきっかけで教会の神父と出会う。父は造船会社社長、母は終戦後新宿にレストラン・喫茶店を開店。64年来仏後レヴロン、ロレアル社で働きガイド学校に通学。AFのスチュワードだったR氏とは教室で隣り合わせ、一目...

Albert Renger-Patzsch : Les choses  「物」

アルベルト・レンガー=パッチュ(1897-1966)は、芸術運動「新即物主義」 の代表的写真家だ。表現主義への反動から、実験的なものを排し、物や現実をリアルに、即物的に捉えようとした運動で、2つの大戦間にドイツで生まれた。しかしレンガー=パッチュの写真には、一時期の芸術運動の枠に収まらない、初期から晩年までの一貫した精神が感じられる。...

『12 jours』
社会から隔離される言葉。

『12 jours』 よく磨かれた床、無機質な白い壁。カメラは滑るように廊下を進む。ここはリヨンの精神科病院。密室で患者と判事の面談が始まる。フランスでは2013年の法改正により、強制入院させられた精神病患者は、拘束されてから12日目を迎えるまで、外部の判事と面会をする。強制入院のプロセスが正しく行われているかを...

プチット・サンチュール跡を歩く。

パリを一周していた鉄道、ラ・プチット・ サンチュール。 12区の遊歩道になっている「La petite ceinture 」の線路。  パリの街を囲む環状道路のすぐ内側のあちこちに、古びた鉄道線路が残されている。これは1852年から58年に敷設され、1934年まで旅客列車が走っていた環状鉄道「ラ・プチット...
 

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