Ovni --| Numéro 684

被迫害者、ロマ人の歴史。

 東欧諸国のロマ人が、なかでも07年に欧州連合に加盟したルーマニアとブルガリアから堰(せき)を切ったように西側諸国に移住し、パリや地方都市郊外にも彼らのゲットーができはじめていた。バラックやキャンピングカーで暮らす彼らの生活を犯罪の巣とみなすサルコジ大統領は彼らを強権的に本国に退去させている。市民団体やEU議会、国連、...

子供たちが歓声をあげるハンバーガー大会。

Hamburger カナダで泊めてもらったジェラッドさんの家は、トロント市郊外の、テレビドラマ『デスパレートな妻たち』に出てくるような、芝生がきれいに刈られた前庭を持った一戸建てが並ぶ区域にある。着いた日の晩ごはんは、庭でハンバーガーパーティーだった。庭のテラスにあるバーベキューセットBBQは、レストランでも開け...

光、風、時、水への「目」”Monet”

 油彩200点を集めた大がかりなモネ展が始まった。モネに対して持っていた印象がブレない、安心して見られる展覧会である。それだけに、あまり大きな期待を抱いていくと、ハッと驚くような部分がなくて、これだけか、と思うかもしれない。 けれども、行っただけの収穫はある。まず、アメリカ、オーストラリア、ハンガリーなどから、滅多に見...

Cap Hispania|スペインのおいしいものをごっそり

スペインのおいしいものをごっそり集めた食品店。まず目にとまるのは、イベリコ(79€/kg)やベジョータ(135€/kg)などの生ハム類。特に5種類もあるチョリソ(16€/kg)を試したい。マンチェゴ(19.90€/kg)という味わい深いチーズもおすすめとは店主のキコさん。 この店で特筆すべきは魚介類の缶詰! ...

フリッツ・ラング、ニュープリントでリバイバル

●"Règlement de comptes (The Big Heat)" 『メトロポリス』、『M』などで知られるフリッツ・ラングが、1953年に撮った傑作がニュープリントでリバイバル。  暗黒街の実状に迫ろうとした新聞の連載をベースにしたオリジナルシナリオで、ある警察官の自殺に不審を抱いたバニオン警部...

Claude Chabrol 60本以上の作品でフランス社会に迫った。

 9月12日、映画監督クロード・シャブロルがパリで亡くなった。80歳。地方のブルジョワたちを中心に現代人のドラマを、ルノワールを思わせるレアリスムと、辛らつなユーモアでフィルムに焼き付けた。この、食道楽で人生をこよなく愛した監督の死を、リベラシオン紙は「フランスは鏡を失った」と題した。『アンダーカヴァー』などの傑作で知...

Otar Iosseliani “Chantrapas” — デモクラシーという言葉は不安にさせる。

 若き映画監督のニコラは、祖国グルジアの思想統制に耐えかね、いざ自由とデモクラシーの地フランスへ。だがかの地でも、映画作りは困難の連続! 自分自身でいることの困難さと大切さを、非情と詩情、軽妙さと深刻さを織り交ぜて描く『Chantrapas』。巨匠らしくないのが魅力の巨匠オタール・イオセリアーニ監督の最新作だ。監督の会...

プルーストの味を求めて –11

 『失われた時を求めて』に登場する料理上手の女中フランソワーズは、彫刻家、女優、作曲家などといった芸術家にたとえられている。食材を仕入れるために中央市場へ足しげく通う彼女の様子は「ミケランジェロがカルルーラの山中で8か月を送ってユリウス2世の建造物のためにもっとも完全な大理石塊を選んだよう」(井上究一郎訳)と書かれてい...

若手スター監督の2作目。”Les Amours imaginaires”

 カナダの新鋭、グザヴィエ・ドラン監督(21歳)は、昨年のカンヌ映画祭・監督週間で初長編『J'ai tué ma mère   僕は母を殺した』を発表、注目を集めた。題名ずばり、この映画は監督演じる青年が母の重圧と葛藤する話だ。でもこのお母さんはかなりリベラルで飛んでいる...

不思議の国のガブリエル。

Mouzaïa通り界隈(19区)   たわわな長い髪に印象的な眼差しが名前通りスペインのルーツをのぞかせるファッション・クリエイターのガブリエル・アズナールさん。伝統タピスリーを制作する母親のもとで小さいころから糸と布に囲まれて過ごし、8歳から人形づくりを始めたそうだ。 彼女が現在もつくり続ける人形た...
 

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