パリ郊外にある美しいソー公園で開催されているクラシック音楽祭からおすすめ。
9月8日は、ハイドン、シューマン、ドビュッシーなどの演奏で高く評価されているエルメス弦楽四重奏団と、2014年のジャック・ランスロ国際クラリネットコンクールで優勝したピエール・ジェニソンの共演。ノスタルジックな抒情にあふれた、ブラームス晩年のクラリネット五重奏曲。同年、ブラームスはクラリネット三重奏曲も書いたが、2曲ともクラリネットの柔らかな色合いと弦楽器の音色が溶け合う名作。ほかラヴェルの弦楽四重奏曲など。
そして聴き逃せないのは、16日のラファエル・ピドゥ。世界屈指のピアノ三重奏団トリオ・ワンダラーのチェロ奏者で、サント市のダム僧院オーケストラを指揮しながら、ハイドンが2曲書いたチェロ協奏曲を演奏する。特に第1番の第1楽章と第3楽章は、晴れ晴れとしたメロディーの中に、心の陰りがときどき顔を出す傑作。ほかに、ハイドンの交響曲第22番。(真)
いずれも 17h30。 26€/35€、 10€ (学生、失業者) 、 5€/10€ (7~14歳)。
予約は www.festival-orangerie.fr/
RER B線、 Parc de Sceaux 駅下車