11月のチーズ:ボージョレ・ヌーボーを飲みながら 1998-11-15 食材 0 ブドウの香りがムンムンするようなボージョレ・ヌーボーを飲みながら、という時のチーズを三つ選んでみた。 ● Brie de Meaux 直径 35cm はある円盤形の白カビチーズ。une part (30F前後) あるいは demi part などと切り分けてもらう。切り口がもうト [...]
コニャック風味の茸ソース。 1998-11-01 野菜料理 0 Macaroni aux cepes frais 東欧から輸入されていた安めのセープ茸やジロール茸からチェルノブイリ原発事故が原因とみられるセシウムが検出され、スーパーや八百屋の店頭から姿を消した。ではフランスのキノコなら安全なのか? チェルノブイリ放射能汚染気流はフランスを横切 [...]
便利屋のパリ生活は 1998-11-01 パリの日本人 0 アラカルト? 「本当はどこでもよかったんですよ。たまたまパリに友人がいたから…でも途中で生活費がなくなってきてね…」新薬開発のための人体実験の5行広告をオヴニーで見てミュンヘンまで出稼ぎに行ったのが15年前。その時知り合った仲間とパリで「便利屋」を始めた。「便利屋って、ちょっとい [...]
小サバのタルトは3ツ星レストランの味だ。 1998-10-15 魚料理 0 Tarte aux lisettes ミシュラン・ガイドで今年3ツ星になったばかりというレストランのシェフが、テレビの料理番組で披露してくれた、安くておいしいサバ maquereau を使ったタルトを作ってみよう。ちょっと手間はかかるが、料理自体はむずかしくないし、味見した友人た [...]
ヒメジは肝もおいしい。 1998-10-01 魚料理 0 Rougets-barbets au basilic 夏の間魚屋から姿を消していたヒメジ rouget-barbet が戻ってきた。小ぶりならはらわたも出さずにから揚げにし、レモンを絞りかけて食べる。20年ほど前にアルジェの港に面したレストランで食べて以来、僕はそのから揚げのト [...]
将来の夢は “快適な生活”! 1998-10-01 パリの日本人 0 若手服飾デザイナー、カズコさんのアトリエはモンマルトルの静かな通りにある。 “クロト” と書かれた小さな手作りの看板が掛けられたドアをノックすると、カズコさんが素敵な笑顔で迎えてくれた。 アトリエ兼住居のステュディオには、マヌカン、裁断机、縫いかけの服、 [...]
バカンス中におぼえたジャガイモ料理。 1998-09-15 野菜料理 0 TARTIFLETTE 今年の夏もブルターニュの港町に2週間滞在して、獲れたばかりのカニを塩ゆでにしたり、釣ってきた小魚をスープにしたり、満ち潮の大波で浜に打ち上げられたサヨリのように細い魚をたくさん拾って唐揚げにしたり、おいしいものをたくさん食べてきた。子どもたちに評判がよか [...]
モンマルトルのおっさん芸術家。 1998-08-01 パリの日本人 0 一歩入ったとたん、その異様さに圧倒されましてん。散乱するガラクタ、山と積まれたエロ本、悪臭を放つゴミ。そのアトリエの主の名は山路清美。存在そのものがギャグである。敗戦の翌年、民族悲劇の結晶として鹿児島に生まれた氏は、77年その彷徨える生き方に疑問を持ち、妻子をほったらかしてこの [...]
朝ごはんにバナナケーキ。 1998-08-01 デザート 0 Pain de bananes ケーキやパンの生地をふくらませるルヴュール levure は、大きく二つに分けられる。一つは levure de boulanger と呼ばれる生イースト。酵母菌が糖類を分解して炭酸ガスとエチルアルコールを発生させ、生地の発酵をうながす。もう一つは [...]
活きのいい小サバをマリネ。 1998-07-15 魚料理 0 LISETTES MARINEES AU VIN BLANC 朝市に出かけたら、目がキラキラと澄んで表面の模様がクッキリ鮮やかな 小サバ(lisettesと呼んだりする)が、なんと2キロで15フラン。こんな値段でブルターニュやノルマンディーの漁師さんは生活ができるのかと、心配にな [...]