マダム・キミのシルバーラウンジ2018年4月1日号 2018-04-09 シルバーラウンジ 0連載コラム S氏(75)は東京は浅草生まれ。父は歌舞伎役者女形のかんざし作りの職人だった。工業高校卒業後、建設会社に勤める。東京で英語を教えていた仏人教師と出会う。1966年、24歳の時、シベリア経由で渡仏し、パリへ。リドで2年間、舞台装置の仕事をした後、建設会社で働く。10年 [...]
3つの国の文化が香る 自分らしい料理を求めて。 2018-03-22 日本人シェフ 0 JAYさん(39歳) 日本人の父と韓国人の母を持つJAYさん。小さい頃から家庭の食卓には和食と韓国料理が並び、2つの祖国の味に慣れ親しんできた。高校までは韓国のソウルで育ち、その後東京の音響専門学校へ。本当は料理を学びたかったが、両親の反対にあったためひとまず学校を卒業し、音響 [...]
マダム・キミのシルバーラウンジ 3月1日号 2018-03-09 シルバーラウンジ 0連載コラム S子さん(74)は東京に生まれ、父は元左翼労働運動家だった。母は父との大恋愛で東京女子大英文科中退。日仏学院でフランス語を学び68年5月革命直前に船で、同学院で出会った彼は、67年公費留学生として来仏。パリで数年付き合った後別れる。 来仏1年後に一人息子を出産 [...]
人気シェフの右腕として 経験を重ねる楽しみ。 2018-02-20 日本人シェフ 0 宇佐美伸弥さん(36歳) 人気料理テレビ番組などへの出演でも知られるシェフ、ジャン=フランソワ・ピエージュさん。現在、彼がパリに持つ4店舗を統括シェフとして束ねているのが、宇佐美伸弥さんだ。宇佐美さんがパリに来たのは14年前。将来のために何か手に職をつけたいと考え、料理を志した [...]
マダム・キミのシルバーラウンジ:2月1日号 2018-02-09 シルバーラウンジ 0連載コラム 彫刻家井上佑吉さん75歳。3歳の時、英語教師だった父親は召集され沖縄で戦死した。母は彼が2歳の時、妹さん出産後病死。1966年、23歳、船で神戸を発ちジブラルタル着、マドリードを経てパリに。パリ国立美術学校彫刻科に学ぶ。級友H子さんと結婚。78年からヴェルサイユ先のエランクール [...]
祖父の代から100年続くお店へ。Les Trois Chocolats 2018-01-20 日本人シェフ 0 佐野 恵美子さん(34歳) 昨年2月、マレ地区にオープンした「Les Trois Chocolats」は、ゆずや桜、味噌、山椒、きな粉など和の素材を使い、着実に常連客を増やしている。 佐野さんの実家は、福岡で1942年創業の老舗洋菓子店「Chocolate Shop」だが、家 [...]
お客さんと喜びを分かち合う。H.Kitchen 2017-12-23 日本人シェフ 0 北口英範さん (45歳) Duroc駅近く、マイエ通りにひっそり店を構えるH.Kitchen。一度来ると何度も通ってしまうという噂どおり、ほぼ毎日通う弁護士さん、週に2、3回通うという女性2人組や数軒隣にブティックを持つご夫婦などが、カキのオムレツ、ブルターニュ産エイのア [...]
マダム・キミのシルバーラウンジ:12月1日号 2017-12-06 シルバーラウンジ 0連載コラム ヒロ子さん(76)は東京で生まれ、白百合学園に学ぶ。中学生の時、雪降る中に立っているマリアさまの像に傘をさしてやったのがきっかけで教会の神父と出会う。父は造船会社社長、母は終戦後新宿にレストラン・喫茶店を開店。64年来仏後レヴロン、ロレアル社で働きガイド学校に通学。AFのスチュワ [...]
「温かみある、手の込んだ伝統料理」 の復権をめざして。 2017-11-26 日本人シェフ 0 Chez Michel – Masaさん (41歳) Masaさんが、先代のシェフ、ティエリー・ブルトンさんから「シェ・ミシェル」の看板を継いでから1年半。この季節、ジビエを食べに来る長年の常連客を満足させ、ぎっしり書かれた黒板のメニューには、あわび、帆立などのブル [...]
マダム・キミのシルバーラウンジ:11月1日号 2017-11-08 シルバーラウンジ 0連載コラム J. 河田氏(70)は芦屋市生まれ。京都芸大を出たあと、高校でデッサンを教える。28歳の時、1年の予定で来仏。18区のイタリア人老婦人のアパートに下宿し、ソルボンヌの文明講座に登録してフランス語を学ぶ。 76年3月、植物園で写生をしていた時、元デザイナーだったという定年退職し [...]