ホテルマン、世界を舞台に。 1999-07-01 パリの日本人 0 「ホテル・リッツの杉山さん」といえば今や業界で知らぬ人はいない。そんな彼が最近リッツを退職し、来年早々新装オープンするホテル・ジョルジュVに転職した。素晴しいキャリアを重ねていく杉山さん。彼がホテルマンの道を選んだのはまだ高校性のときだ。 ホテル・ニッコー時代に知り合ったフローレ [...]
文化の違いは香りの違い。 1999-06-01 パリの日本人 0 マドレーヌの香りに遠い記憶を呼び覚まされたプルースト。「さようなら」のあとの残り香に胸を締めつけられる恋人たち。「香り」が日々果たす役割はなんだか不思議に大切だ。 食文化とともにフランスが誇る香りの文化、香水。そのうっとりとするような香りを生むのは調香師だ。ヴェルサイユにある香 [...]
パリで2カ月、さて…? 1999-04-01 パリの日本人 0 ご主人のジルさんの転勤で、2月の初めに東京からパリに来たばかりの知砂子さんと雪ちゃん。ニースの彼の実家へ休暇ごとに来てはいたものの、フランスに、というより外国に住むのは初めてだ。 ジルさんは6年前にフランスのチーズ会社「ベル」に日本で就職し、無名だったベル・チーズの売り上げを爆 [...]
ヨーヨーを通じて友達ができた。 1999-03-01 パリの日本人 0 親の仕事の関係で、友だちとも離れ離れになってフランスに連れてこられてしまったいう経験を持つ子供は沢山いると思う。親は子供に良かれと選択したことであっても、日本で楽しく生活していたのに突然知らない国で言葉のハンディーに苦しまされたりと、自分の意思なんてまったく無視されたと思えて、そ [...]
ゲンさんどこへゆく? 1999-02-01 パリの日本人 0 ピガールに近い、そこだけピンが当たったような小さな広場。蜂蜜ソースのフライドチキンや豆料理、アメリカ南部の料理 (“ソウル・フード” と呼ぶそうな)が出る所。薄暗く、おっこちそうなステージで三人官女のようにひしめいて、立て続けにジャズっているトリオ。ギタ [...]
『ひょっこりひょうたん島』みたいな人生。 1998-12-01 パリの日本人 0 「工業高校を出て車の整備士として働いていた自分が、パリで “SUSHIYA” を経営しているなんて、『ひょっこりひょうたん島』みたいな人生だよな」と川口さん。「本当はアメリカに行くビザを取るために寿司職人の修行をしたんだ」と話は続く。車の修理工場に13年間 [...]
便利屋のパリ生活は 1998-11-01 パリの日本人 0 アラカルト? 「本当はどこでもよかったんですよ。たまたまパリに友人がいたから…でも途中で生活費がなくなってきてね…」新薬開発のための人体実験の5行広告をオヴニーで見てミュンヘンまで出稼ぎに行ったのが15年前。その時知り合った仲間とパリで「便利屋」を始めた。「便利屋って、ちょっとい [...]
将来の夢は “快適な生活”! 1998-10-01 パリの日本人 0 若手服飾デザイナー、カズコさんのアトリエはモンマルトルの静かな通りにある。 “クロト” と書かれた小さな手作りの看板が掛けられたドアをノックすると、カズコさんが素敵な笑顔で迎えてくれた。 アトリエ兼住居のステュディオには、マヌカン、裁断机、縫いかけの服、 [...]
モンマルトルのおっさん芸術家。 1998-08-01 パリの日本人 0 一歩入ったとたん、その異様さに圧倒されましてん。散乱するガラクタ、山と積まれたエロ本、悪臭を放つゴミ。そのアトリエの主の名は山路清美。存在そのものがギャグである。敗戦の翌年、民族悲劇の結晶として鹿児島に生まれた氏は、77年その彷徨える生き方に疑問を持ち、妻子をほったらかしてこの [...]
兵隊さんからカメラマン 1998-07-01 パリの日本人 0 「12年振りに帰国したら、まずは北海道の大地にキスでもするか。」 札幌生まれのタクちゃんは22歳のころ日本を後にしました。脱出資金は4年間の自衛隊生活で蓄え、まずはロサンゼルスに。長距離トラックの運転手で食 いつなぎ、ヨーロッパへと流れてきました。マルセイユの駅で外人部隊募集広告 [...]