ヨーヨーを通じて友達ができた。

ふだん恥ずかしがり屋の啓君も、ヨーヨーを持つと俄然のびのびとしてくる。 “OVNI”という技を披露してくれた。

親の仕事の関係で、友だちとも離れ離れになってフランスに連れてこられてしまったいう経験を持つ子供は沢山いると思う。親は子供に良かれと選択したことであっても、日本で楽しく生活していたのに突然知らない国で言葉のハンディーに苦しまされたりと、自分の意思なんてまったく無視されたと思えて、それに対してどうしようもない悔しさを感じたりする。

去年の2月に画家の両親とフランスに来た小学校4年生の藤井啓君も、同じように急の環境の変化に戸惑った。言葉ができないためにフランス人ともなかなか打ち解けられず、一人で遊ぶことが多くなり、日本にいるころから得意だったヨーヨーをもくもくと練習する日々がしばらく続く。ある日学校でヨーヨーをやってみせたら、あまりの上手さに皆びっくり。校庭で大パフォーマンスが始まってしまった。その日以来、啓君は、無口な日本人の男の子からヨーヨーの達人として学校のヒーローになってしまう。仲良くなった友達のすすめで、毎週プランタン主催のヨーヨー教室にも通うようになった。

商品の1個のヨーヨーとハワイ旅行券を手にしてニッコリ。

 そして去年の11月に行われた第一回フランス・ヨーヨー選手権で最年少にして優勝を果たした。一躍有名になって、フランスのテレビ局などから取材が殺到。何よりも、いっしょに大会に出場したミシェル君と友達になり、それ以来最高のヨーヨー仲間ができた。言葉以外の手段で通じ合えるようになったことは、彼に大きな自信を与えたようだ。
この記事が出るころには、両親といっしょに賞品に贈られたハワイ旅行に行っているはず。あっちで世界的に有名なチーム・ハイ・パフォーマンス、略して THPというヨーヨーのグループに会いに行く。「 THPに技をならってくるんだ。僕なんかよりずーっと上手いんだよ。」という啓君の表情はとてもいきいきとしていた。(章)

 


 

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