タイの異色幻想怪奇潭がパルムドール。 2010-06-01 舞台・映画 0 ●第63回カンヌ映画祭報告 例年以上に作品の暗さと暴力性が際立った今年のカンヌ映画祭。別に「死人が出ない作品お断り」という規則はないはずだが、とかく殺人、自殺、不治の病のちょっとした見本市であった。それにしても世の中はなんと様々な形の暴力で満ちているのか。続けて見るとかなり憂うつ [...]
世界のアニメ界をリード。 『サマーウォーズ』 2010-06-01 舞台・映画 0こども向け 今、日本が世界に誇れる文化といえば漫画とアニメ。昨夏日本で公開ヒット、評価もうなぎ登りの細田守監督『サマーウォーズ』がフランスにも上陸する。 物語は、あの「懐かしい日本の夏」の光景をバックに展開する。主人公は内気な高校2年生の健二。美人の先輩、夏希に雇われた「バイト」で彼女の田 [...]
リュック・ベッソンの新作 2010-05-14 舞台・映画 0こども向け ●Les Aventures extraordinaires d’Adèle Blanc-Sec 監督廃業宣言は撤回した様子のリュック・ベッソンの新作は、人気バンドデシネBDの映画化。ベルエポック時代のパリ。翼竜の卵がふ化し騒ぎを巻き起こしていたころ、アデルは最愛の [...]
浮遊感なんとも心地いい。 “Enter the void” 2010-04-29 舞台・映画 0 『カルネ Carne』、『カノン Seul contre tous』、『アレックス Irreversible』とずっと問題作を投げかけてきたギャスパー・ノエの新作『Enter the void』は東京が舞台。オスカーという西洋人の青年が主人公。映画は彼の一人称で綴られる。ドラッ [...]
セシル・ド・フランス 2010-04-29 舞台・映画 0 Cécile de France (1975-)今やフランスで最も有名なベルギー人俳優セシル・ド・フランス。6歳から俳優業にあこがれ、17歳で祖国を飛び出しパリへ。生活費を稼ぐためにオーペアや、観光客相手に火を吹く大道芸人のバイトをしながら演劇学校に通った頑張り屋。 [...]
1960-70年代に書かれた三つの作品 2010-04-29 舞台・映画 0インタビュー ●Alice et cetera 性革命がうたわれた1960年代後半以降、男女の関係はどう変わっていったのだろうか? この命題を掲げて演出家スチュワート・セイドが、イタリア人風刺喜劇作家ダリオ・フォーと妻フランカ・ラーメ作の三つの戯曲を選び、一つの戯曲として創作したものだ。 [...]
話題のドキュメンタリー 2010-04-29 舞台・映画 0 ●Les Arrivants 宣伝のお金がない作品はあっという間に消えるご時世に、珍しく口コミの力で観客数を伸ばし続ける話題のドキュメンタリー。難民をサポートするパリのアソシエーションが舞台。スリランカ、エチオピア、モンゴル。命からがら祖国を逃れ保護を求める申請者たちは、長時間待 [...]
謎のナニー(乳母) 2010-04-15 舞台・映画 0 ●Nanny McPhee et le big bang 一本突き出た前歯に大きな鼻。黒いドレスに身を包み、手には魔法のステッキ。一見不気味だが、心優しい世にも不思議な魔女マクフィーが帰ってきた! 現在、映画シリーズ2作目が公開中。大戦中の英国の片田舎。5人の悪ガキに [...]
ネネットは一つの鏡。 “Nenette” 2010-04-01 舞台・映画 0 ネネットはボルネオ生まれ、パリ5区の植物園の中の動物園に来て37年になる雌のオランウータン。来る日も来る日も人間の「見せ物」にされている。ニコラ・フィリベールのカメラは、そんな彼女を凝視する。カメラの後ろからは人間たちの声が聞こえる…。歓声、驚嘆、憐憫、動物保護から環境問題まで [...]
ソウル・キッチン 2010-04-01 舞台・映画 0 ●Soul Kitchen ハンブルク。倉庫風建物のレストラン「ソウル・キッチン」は、スクワッターや練習場のないバンド、泥棒や頑固料理人も受け入れる懐の広さ。オーナーは大した展望なき青年ジノス。目下、彼女を追って上海行きを夢想中。そんな彼の前には乗っ取り屋の手が忍び寄る。 監督の [...]