『Les Frères Sisters』オディアール流を貫く英語の西部劇。 2018-10-05 舞台・映画 0 『ディーパンの闘い』でカンヌ映画祭の最高賞を獲得したフランス人監督ジャック・オディアール。ヨーロッパで頂点を極めた名匠の次なる一手は、アメリカ人俳優を使った英語の西部劇。もしや無駄にアメリカナイズされた作品になるのではと心配したが、全くの杞憂だった。ダイナミックで骨太、だが親密な [...]
『About Kazuo Ono 大野一雄について』川口隆夫 パリ公演 2018-10-03 舞台・映画 0 10月2日(火)〜5日(金) About Kazuo Ohno 大野一雄について 大野一雄(1906−2010)といば、「舞踏 Butoh」の始祖としてフランスでもよくその名を知られている。1949年に最初の舞踏公演を行い、50年代終わりごろに土方巽(ひじかた・たつ [...]
『黙ってピアノを弾いてくれ』フィリップ・ジェディッケ監督 2018-10-02 舞台・映画 0 音楽に疎い筆者に一大発見をもたらしたのが、10月3日公開のドキュメンタリー『Shut up and Play the piano / 黙ってピアノを弾いてくれ』(フィリップ・ジェディッケ監督)。 ちょっと五月蠅(うるさ)いなって感じのおじさんが、自分の経歴を当時の映像とともに [...]
野田秀樹、パリ再来。1989年初演の『贋作 桜の森の満開の下』 2018-10-02 舞台・映画 0 9月28日(金)〜10月3日(水) 現代社会を独自の目線で描写した2014年『THE BEE』と2015年『エッグ』の2作品を経て、国家・権力抗争や歴史の書き直しに対する考察を踏まえ、古代日本からインスピレーションを得た伝説の作品と共に野田秀樹がシャイヨーに返ってきます 『贋作 [...]
『 Le temps des forêts 』嘘の森と、本物の森? 2018-09-17 舞台・映画 0 嘘っこの森と本物の森があるって知ってましたか?12日に公開になったドキュメンタリー『Le temps des forêts / 森林の時間』(フランソワ=グザヴィエ・ドゥルエ監督)は衝撃でした。 実は林業も農業と同じく工業化の波が押し寄せ、生産性=経済効率が優先されている。素人 [...]
スタンバーグ監督の日本映画『アナタハン』公開 2018-09-04 舞台・映画 0 ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督の日本映画『アナタハン』がフランス12都市でリバイバル公開となる。スタンバーグといえば、マルレーネ・ディートリッヒを主人公とした『嘆きの天使』『モロッコ』(1930)『上海特急』(1932)などが有名だ。『アナタハン』は1953年に、京都のスタ [...]
『Burning』イ・チャンドン監督、待望の新作。 2018-08-30 舞台・映画 0 『ペパーミント・キャンディー』などの名作で知られるイ·チャンドン監督。一時は韓国の文化大臣を務め、自国の文化発展に尽力。しかし、映像作家の道も忘れていない。村上春樹の短編『納屋を焼く』が下敷きの『Burning』は、8年ぶりの待望の新作。先のカンヌでは国際批評家連盟賞を受賞した。 [...]
『Le Poirier Sauvage』運命から逃れられぬ人間 2018-08-05 舞台・映画 0 前作『雪の轍』(2014)がカンヌ映画祭の最高賞パルムドールを受賞したトルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督。今年のカンヌに出品した本作もまた、相変わらずの完成度の高さだ。閑古鳥が鳴く夏の映画館で、ひとり孤独を抱きしめ向き合いたい、188分の濃密な実存ドラマに仕上がっている。 [...]
Cinéma en plein airヴィレット公演で屋外シネマ 2018-07-20 舞台・映画 0夜のパリ 7月18日(水)〜8月19日(日) 毎夏恒例の屋外シネマ。プログラムはこちらから。今年はテーマが「歌ってみる?Si on chantait? 」。サイトには、各映画の要となる歌の歌詞がある*ので、夜空の下で他の観客と歌おう。映画無料。日没時に上映開始。デッキチェアのレンタル [...]
『 Paul Sanchez est revenu ! / ポール・サンチェスが帰って来た!』 2018-07-18 舞台・映画 0 パトリシア・マズイ監督『Paul Sanchez est revenu ! / ポール・サンチェスが帰って来た!』はサスペンスドラマ。 10年前に妻と4人の子どもの一家を皆殺しにし姿をくらましていた容疑者、ポール・サンチェス(ローラン・ラフィット)の目撃情報が流れる。場所は南 [...]