集団的アクティヴィスムと表現の社会性。 ZAC 99から[CORPS]SOCIAL 1999-11-01 アート 0 最近興味を惹かれたのが、市立近代美での「ZAC 99」展と美術学校で開催されている「 [CORPS]SOCIAL」展である。 前者は、集団で活動している15のグループの展示だが、これは展示現場そのものが活動の場であって、ある作品を展示するという従来の機能からはみだしたものである [...]
(南)が推薦する11月のシャンソン。 1999-11-01 シャンソン 0 ★★★ Jean-Louis Murat ミレーヌ・ファルメールのヒット曲「二重人格」で彼女とデュエットしたジャン=ルイ・ミュラは、出身地オーヴェルニュ地方の自然や伝統を主題に、けだるいボーカルだが浮遊感と色彩感覚に溢れた美しいサウンドを聞かせてくれる。初期のアルバム R [...]
都市の記念碑をギャラリーに。 Thomas Hirschhorn展 1999-10-01 アート 0 トーマス・ヒルシュホルン (1957年ベルン生まれ、1984年よりパリ在住) は1997年末、造形美術部門のケルン国際賞に選ばれたが、メセナが選考委員会と対立して受賞者の選択に異議を唱えたため、結局賞は授与されずに終わってしまった。しかしながら、その栄誉を称えようとルドウィグ美 [...]
(南)が推薦する10月のシャンソン。 1999-10-01 シャンソン 0 ★★★★ Arno ベルギーを代表するロック歌手のアルノは、ふだんは英語や故郷のフランドル語で歌っているが、ブレルやフェレの作品を取り上げた仏語盤の好アルバム “A la francaise”(スタジオ録音とライブ録音の2枚)をリリースしたごろから仏語圏 [...]
同時進行する世界の光景。 Les plus beaux plans du monde 1999-08-01 アート 0 — 男の頭に弾丸を撃ち込む兵士。崩れるように倒れた男の頭から血が噴き出す。— タラップを降りながら笑顔で手を振るスターたち。マリリン、ディートリヒ、BB。— フランスの国土解放後、撤退するドイツ軍の列に唾をはきかける男 — 膨大な [...]
(南)が推薦する9月のシャンソン。 1999-08-01 シャンソン 0 ★★★★ Cora Vaucaire 名作「枯葉」の創唱者コラ・ヴォケールほど、バカンスが明けて秋が近づいてくる季節に相応しい歌手はいない。 豊かな感受性と、精緻に洗練された表現力。気品をたたえながら歌い語る白い貴婦人の歌は、フランスの文化遺産のひとつとして永遠に残ることでしょう [...]
ガイドブックはなにがいい? 1999-07-15 本 0 夏休み。フランス各地を発見してみたいが、ガイドブックはなにがいいだろう。 人気があるのはGuides Gallimard。カラー写真が豊富だし、たとえばプロヴァンス地方に限っても “Var”、”Bouches du Rhone” [...]
「場所」そのものへのアプローチ。 ガブリエル・オロツコ展 1999-07-01 アート 0 昨年パリ近代美術館で開催されたオロツコ (1962年メキシコ生まれ) 展では、作品はそれぞれが完結するものであったが、今回の展覧会では、空間と時間を刻む「場所」そのものへのダイレクトなアプローチが試みられ、作品の概念がまったく変わっている。 彼の作業はまず、ギャラリーを半分に仕 [...]
(南)が推薦する7月のシャンソン。 1999-07-01 シャンソン 0 ■15e Francofolies ( 7/13 日~7/18 日) 輸入ポップスが主流でファンから飽きられてきた “ブールジュの春” と比べると、”ラ・ロシェルのシャンソン・フェスティバル” は、多くのファンの支持を受け人気が定着 [...]
具体美術協会– アクションの軌跡としての美術。 Retrospective Gutai 1999-06-01 アート 0 日本の前衛美術というと、欧米では今や必ず「グタイ」の名が出てくるほど、この50年代の美術運動は定着した感がある。しかし、具体美術協会のいう「具体」とは何だったのだろう。欧州にも1930年に始まり、二つの流れに引き継がれたアール・コンクレがある。しかし、測りうるほどの美を求めたコ [...]