(南)が推薦する11月のシャンソン。

★★★ Jean-Louis Murat
 ミレーヌ・ファルメールのヒット曲「二重人格」で彼女とデュエットしたジャン=ルイ・ミュラは、出身地オーヴェルニュ地方の自然や伝統を主題に、けだるいボーカルだが浮遊感と色彩感覚に溢れた美しいサウンドを聞かせてくれる。初期のアルバム “Cheyenne Autumn” の成功以来、リベラシオン紙お気に入りのお墨付き歌手の一人になってしまった。
 レオナード・コーエンやニール・ヤングを尊敬する彼の音楽性は、最近のフレンチ・ポップスに多いピコピコ雑音が氾濫するスカスカなサウンドと違い、上質なポップスであることは確か。
 今回の公演では、テキサスのグループ《カレクシコ》の気鋭のミュージシャンらが参加したアメリカ産新作アルバム”Mustango” からの曲が中心に歌われる。
仏フォーク・ロック界のドリアン・グレイと呼ばれる、超ナルシスト歌手ミュラのステージでの力量はいかに?
9 ~11日/19h30 149F (Fnac他)
*Trianon: 80 bd Rochechouart 18e
01 4492.7804


 日本からのおしゃんそんファンの方々にはシルヴィー・ヴァルタン (14日迄/ オランピア)、シャルル・トレネ (4 ~6日/ サル・プレイエル)、パトリシア・カース(12 ~16日/ ゼニット) 、ジルベール・ベコー (16~28日/ オランピア) がおすすめです。


11月のジャズ
★★★★アンドリュー・ヒル
リズムパターンとメロディーラインが渦を巻きながらかみ合っていくアンドリュー・ヒルのピアノ! 彼のソロ公演はジャレット以上、黒い炎がクールに燃えます。
8日、9日/21h  110F (Fnacで前売り中)。
* Sunset : 60 rue des Lombards 1er
★★★★エルリー・エスクリン
現在、NYでもっとも注目されているテナーサックス奏者の一人、エルリー・エスクリン。フリーな演奏スタイルだが、R&Bに共通するような肉声を持っていて、心がムクムク元気になる。
13日/20h30  80F
*Instants Chavire : 7 rue Richard Lenoir Montreuil 01.4287.2591 M! Robespierre
★★★アブデライ・ベナニ・カルテット
飄々としたベナニのテナー、優しい風景が見えてくる沖至のトランペット、えっ、こんなハーモニーやリズムもあり? と驚愕のアラン・シルヴァのベース、太極拳をやっているのかと疑われたりする佐藤真のドラムス。24日/20h30 80F
やはりInstants Chaviresで。25日と26日はトゥール市のLe Petit Faucheux (23 rue des Cerisiers)で。
●加古隆
71年に来仏してメシアンに学び、そのかたわらスティーヴ・レイシーやノア・ハワードと目もくらむようなジャズの即興を繰り広げた加古。帰国してからは、ポスト印象派ともいえる数々のソロアルバムを出している。無限に移り変わるグレーの色調の上で光が踊っているようなアルバム「クレー」の素晴らしさ。そんなソロアルバムからの曲で構成された彼のパリ公演は聴き逃せません。いつかピアニスト加古隆によるドビュッシーやヤナーチェクを聴けたらなあ、というのが僕の夢…。(真)
4日、5日/20h30 100F/学割60F
*Maison de la culture du Japon :
101bis quai Branly 15e 01.4437.9595
●ギドン・クレーメル
ピアノのマルタ・アルゲリッチとの共演がいつも話題になるヴァイオリン奏者クレーメルが、アルミン・ジョーダン指揮ラジオ・フランス交響楽団をバックに、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第2番。他にシェーンベルクの「浄められた夜」。
12 月2日/20h 50F~240F
*Theatre du Chatelet :
2 rue Edouard Colonne 1er 01.4028.2840
●ホレス・アンディ
マッシヴ・アタックのおかげで、陽の目をみたレゲエのベテラン歌手、ホレス・アンディ。ガンジャで磨かれた軽いテノールは、ズンと脳髄の真ん中に押し入ってくる。20日/19h30 121F
*Elysee-Montmartre :
72 bd de Rochechouart 18e 01.5507.0600
●ヴァレーラ・ミランダ・ファミリー
2年ほど前にCD欄で紹介したことがあるヴァレーラ・ミランダ一家は、東キューバ、サンティアゴ付近のボレロが得意。村のダンスホールで和やかに歌ったり踊ったりという雰囲気を持っている。ギターの軽やかな響きに乗って歌うフェリックスさんはまだ元気かな?
3日と4日/20h30 132F
*Cafe de la danse : 5 passage Louis-Philippe 11e 01.4700.5759
●岩名雅記独舞「物質との密約」
クロード・パルルのアコーデオンと絡み合う岩名雅記が素晴らしい。
19日と26日/20h30開演。50F (予約要)
*Fondation Boris Vian :
6bis Cite Veron 18e M- Blanche
予約は01.4267.0272 (20h以降。前回の番号は間違いでした。ゴメンナサイ)

 

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