人間への共感と信頼…。 “Willy Ronis (1910-2009)” 2010-07-30 アート 0 フランス写真界の巨匠の一人、ロニスの回顧展が、写真専門美術館ジュ・ド・ポームの主催で8月末まで開かれている。冷房が効いていない狭い会場だが、人いきれで汗だくになっても心の中に清涼感が残る展覧会だ。 写真館を経営していた父からプレゼントされたカメラで撮る喜びを知ったロニスは家業を [...]
新進女性歌手のザズ 2010-07-30 シャンソン 0 ★★★Zaz 今年フランコフォリー音楽祭で大旋風を巻き起こしたのが、新進女性歌手のザズ。5月に発売された初アルバムが2カ月で10万枚以上の売り上げを記録し、ジャズ・マヌ−シュのリズムでのりまくる『Je veux』が爆発的な人気。日本をはじめ世界各地を歌い歩き、パリに戻 [...]
Yves Saint Laurent展 2010-07-15 アート 0 今回のお出かけはすぐに意見が一致して、イヴ・サンローラン(YSL)展へ。 本名はイヴ=マチュー・サンローラン、アルジェリアのオラン生まれ。クリスチャン・ディオールの死後1957年に、21歳という若さでディオールのデザインを任される。3年後に独立し自らのメゾンを立ち上げてからも常 [...]
アコーデオン奏者ミシェル・グラスコ 2010-07-01 シャンソン 0 ★★★★Michel Glasko 今夏で3度目の日本公演に先がけ、アコーデオン奏者ミシェル・グラスコが、ジャック・タチに捧げる新作『Michel Glasko/Pour Jacques Tati』をリリース。タチの作品から『のんき大将』、『ぼくの叔父さん』、『ぼくの叔父さんの休 [...]
夢が現実となったとき、 夢の使命は終わる。 “Dreamlands(夢の国)” 2010-07-01 アート 0 知らない国を手軽に体験してみたい、現実にないおとぎの国に行ってみたい…そんな欲望を満足させてくれる存在がドリームランドだ。フェイクだったり、周りの環境とまったくそぐわないキッチュな建物だったりする。そのミスマッチが魅力的と映るか、悪趣味と映るか。ドリームランドを求 [...]
自作自演歌手ヴェルムーラン 2010-06-01 シャンソン 0 ★★★Vermeulen ノルマンディー出身の自作自演歌手ヴェルムーランは、建築を学び、ドラムを修得し音楽界へ。英国留学中にはブルースバンドでピアノを弾き、パリにデビューしてからはヴァンサン・ドレルムとも共演。今回は、前作アルバム『Le Pianiste du Transatl [...]
ロバート・クラム 旧約聖書の『創世記』 2010-06-01 本 0 ●Robert Crumb “La Genèse” 『フリッツ・ザ・キャット』や『ミスター・ナチュラル』の生みの親、ジョプリンの『チープスリル』のジャケットでも知られるロバート・クラム(66)。彼が描く女たちの、超ミニスカートからはみ出る太も [...]
「罪と罰」。日本の 死刑制度について再考。 “Crime et Chatiment” 2010-06-01 アート 0 テーマも展示品も重い。会場を回る間、見えない手で、中に血が入った張り子の石を頭の上からぎゅうぎゅう押さえつけられているような気がした。5月1日号でも軽く扱ったが、思い直して、きちんと紹介です。 長年死刑制度廃止のために闘い、ミッテラン政権下で法務大臣になって廃止を実現したロベー [...]
新進女性歌手のナターシャ・エズドラ 2010-04-29 シャンソン 0 ★★★Natacha Ezdra 今年の3月に死去した国民的シャンソン歌手ジャン・フェラの秘蔵っ子、新進女性歌手のナターシャ・エズドラ。すでに昨年末から、“Jean Ferrat…Un jour futur”と題し、彼の作品をパリを中心に歌い続 [...]
西欧の宗教美術にはない 構図を発見できて楽しい。 “Sainte Russie” 2010-04-29 アート 0 「フランス_ロシア2010年」の一環として9世紀から18世紀までのロシア正教の美術品400点を展示した、大掛かりな展覧会である。ロシアから一度も外に出たことがない作品がほとんどだ。 広い会場を行けども行けどもイコンが続く。あまりの中身の濃さに、出るときは頭の中はイコン [...]