Yves Saint Laurent展

 今回のお出かけはすぐに意見が一致して、イヴ・サンローラン(YSL)展へ。
 本名はイヴ=マチュー・サンローラン、アルジェリアのオラン生まれ。クリスチャン・ディオールの死後1957年に、21歳という若さでディオールのデザインを任される。3年後に独立し自らのメゾンを立ち上げてからも常に新しいスタイルを創り続けた。サファリルック、パンツスーツやモンドリアンの絵画モチーフを使ったワンピース…などサンローランの築き上げた新しいファッションジャンルを挙げていくときりがない。
 会場には女性が多く、母親や祖母と思われる老婦人に連れられた子供の姿も目立つ。あちこちから「C’est beau, c’est magnifiqueノ」というような嘆息が聞こえてくる。私たち母娘も、展示されているドレスや洋服の品評をする。面白いのは娘が毎度「これはOK、これはだめ、似合わない」と言いながら、自分が着ることを前提に品定めをしていたことだ。そんな娘も、『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』で大ファンになったカトリーヌ・ドヌーヴの衣装を展示する部屋では、ドヌーヴが着た服だからと認識してかコメントを控えていた。サンローランのデスクを再現した展示室では彼の仕事ぶりをレポートする映像が上映され、さっ、さっと休みなく線を生み出すその手元を真剣に眺めていた娘は、最後の展示室で一番「自分に似合いそうな」パンツスーツをデッサンし始める。マヌカンののっぺらぼうの顔の代わりに最近凝っている漫画風の顔を描いているのが微笑ましかった。会場を出る時「サンローランは本当に天才だったんだねー」と娘が一言。8月29日まで。(海)
Petit Palais-Musée des Beaux-Arts de la Ville
de Paris : Av. Winston-Churchill 8e
01.5343.4000  火-日10-18h(木 -20h)。
5.5€-11€(14歳未満は入場無料)。