新進女性歌手のザズ

★★★Zaz
 今年フランコフォリー音楽祭で大旋風を巻き起こしたのが、新進女性歌手のザズ。5月に発売された初アルバムが2カ月で10万枚以上の売り上げを記録し、ジャズ・マヌ−シュのリズムでのりまくる『Je veux』が爆発的な人気。日本をはじめ世界各地を歌い歩き、パリに戻ってから長い間、ピアノバーを中心に歌ってきた彼女は、グランド・ソフィーと同じく30歳を過ぎてから本格的にデビューした遅咲きの実力派。アフロ、ブルースなどの音楽的要素を備えたリズム感のよさと楽器のような声で歌う歌唱力は目を見張る。声は偉大な現実派歌手フレエルとエディット・ピアフの中間。今回のアルバムには、ピアフが歌った『Dans ma rue』も歌っていてシャンソン・レアリストとしての片鱗をちょっぴりのぞかせる。人気歌手ラファエルも彼女の才能にほれ込み『Eblouie par la nuit』など3曲を提供している。11月17日と18日にLa Cigaleで公演。(南)