Ornette Coleman (1930-2015) 2015-07-09 音楽 0 オーネットが6月11日に亡くなった。彼の音楽は、常に「今」で、常に「新しい」サウンドだった。リズムがこれほど生き生きしているジャズはちょっとない。指を鳴らしながらステップを踏みたくなる。そのリズムと鋭く絡み合いながらオーネットはよく歌う。「ボクは感情をピュアに演奏しているんだ」。 [...]
アドルフォ・ヴィルト-最後の象徴派 2015-07-06 アート 0 Adolfo Wildt Le dernier symboliste まつ毛の長い男が目をつむり、額に大きく皺を寄せている。首から胸にかけての筋肉も誇張されており、乳首は花のようだ。この彫刻のポスターを見る限りではなんともキッチュで、行く気がしなくなるが、たった一枚のポスターで判 [...]
Gisela Joao 2015-06-23 音楽 0 ファドの新星と話題になったマリーザ。何度かライブで聴いて、その情熱あふれる張りのある歌声、まれなリズム感に心から感動したのだが、ファドならではの、あの独特のこぶしから生まれる哀愁はどこに? という印象を持った人はボクだけではないだろう。アマリア・ロドリゲスを継ぐ歌手は?と常々思っ [...]
しょっぱい音符 6月15日号 2015-06-19 音楽 0 “ 21世紀のレオ・フェレ”バビックスのポエジー回帰 パリ9区ピガール通りにあるレコード録音スタジオ「スチュディオ・ピガール」に、その場の主バビックスを訪ねた。ここは1950年代にレオ・フェレが初吹込みしたという歴史的なスタジオで、長い間放置されていたも [...]
Cendres:Idrissa Guiro & Mélanie Pavy 2015-06-17 アート 0 イドリサ・ギロとメラニー・パヴィーの共同監督作品『Cendres/灰』は、全編を通してゲッソォ・明子さんという女性を追うドキュメンタリーです。ペール・ラシェーズ墓地で遺灰を納めた壺を受け取る手続きをするシーンから映画は始まります。母、ゲッソォ=小坂恭子さんの遺灰です。明子さんは [...]
Mozart Keyboard Music vol.7 2015-06-11 音楽 0 クリスティアン・ベズイデンホウトがフォルテピアノで弾くモーツァルト作品集は、どのアルバムをとっても、ソナタ2曲にロンドや変奏曲が組み合わされている。この7枚目には有名な第8番のイ短調ソナタが入っていて、これからベズイデンホウトを聴きたいという人にもおすすめ。第1楽章の冒頭から、切 [...]
しょっぱい音符 5月15日号 2015-05-20 音楽 0 終わったら、2015年は、(また)カブレルの年だった、と言われるはず。 フランスに住む私たちには、アジャンと言えばすぐにプリュノー(干しすもも、ドライプルーン、かつては健康食品のホームラン王)が頭に浮かぶだろう。オクシタニアの国、南西フランス、ロット・エ・ガロンヌ県のこの一面にす [...]
子供と読みたい本 2015-05-08 本 0こども向け Anne Crausaz:Editions Mémo 2007 14€ 2~3歳からから 草木がいっせいに芽吹いて葉を茂らせ、花が咲き、動物の活動が活発になる春にふさわしい、生命力を感じさせる絵本を2冊紹介。(し) 1 Raymond rêve 春が来て、2匹のカタツムリが恋に落 [...]
しょっぱい音符 4月15日号 2015-04-23 音楽 0 HK & Saltimbanks “Rallumeurs d’étoiles” (4月20日リリース) 「フクシマ・モナムール」と歌うシュティの国のプロテストシンガー。 HK(アシュカ)は本名をカドゥール・ハダディと言 [...]
Bertrand Cuiller “ Rameau, Pièces pour clavecin ” 2015-04-15 音楽 0 クラヴサン (チェンバロ)というとバッハの名曲を思い起こすけれど、フランソワ・クープランやジャン=フィリップ・ラモーのクラヴサンの小曲も捨てがたい。構成力には欠けるかもしれないが、優雅でエスプリに満ち、ドビュッシーにまでつながるポエジーがある。ベルトラン・キュイエの新譜、ラモーの [...]