Nelson Goerner “Chopin” 2016-01-20 音楽 0 アルゼンチン生まれの名ピアニスト、ネルソン・ゲルナーが昨年秋に出したショパンのアルバム、その中の『前奏曲集』は傑作で、数曲選んだり、全曲通したりして毎日のように聴いている。それぞれの曲の感情の起伏が、ある時は激しく、ある時は優しく、ある時は軽やかに、ある時は沈みがちに、ゲルナー [...]
ストロマエの右腕、ヨシ・マスダに聞く。 2016-01-19 音楽 0 タンタンやムール・フリットと並んでベルギーが世界に誇る顔となったストロマエ、そのアルバム『ラシーヌ・カレ』は350万枚の売上、その発売後に始まった世界ツアーは3年間続き、欧州、アフリカ、北米にまたがる25カ国で209回公演を行って、2015年10月、ストロマエの父方の祖国であるル [...]
しょっぱい音符 12月15日号 2015-12-23 音楽 0 ワン・アンド・オンリーの弦楽ビギン、マラヴォワの新録音『オリウォン』。 さかましぇ?マラヴォワの新録音が届きましたよ。結成から43年を数えるマルチニック島の音楽的シンボルと言うべき弦楽ビギン楽団の20数枚目、スタジオ録音アルバムとしては2009年の『ペップ・ラ』(クレオール語で [...]
Rhoda Scott 2015-12-21 音楽 0 大みそか、「裸足のオルガン奏者」、ローダ・スコットが率いるレディ・カルテットを聴きに行こう。 米国生まれ。若い時にはフランスで、偉大な音楽教育者として知られるナディア・ブーランジェにも学んだという毛並のよさで、故郷に戻り、カウント・べイシーに見い出され、ハモンドオルガンの名手 [...]
多彩なる朝鮮芸術を堪能できる展覧会。 2015-12-15 アート展覧会イベント情報パリで遊ぶ 0 2015-16年の「フランスにおける韓国年」を記念し、ギメ美術館では、伝統美術から現代作家まで、朝鮮芸術の多彩さを見せる展覧会が開催されている。 本館地下の「紙の虎・5世紀にわたる朝鮮絵画Tigres de papier, cinq siècles de peinture en [...]
人類の過去と未来を問いかける 2015-12-06 アート 0 改装後の人類博物館。 2009年の閉館後、6年の改装工事を経て新しくなった人類博物館が10月に開館した。開館時の長蛇の列が一段落した今は、ゆっくり館内を見られる良い時期だ。といっても、入場者が見学に要する時間が平均2時間半という、見どころ一杯の博物館だから、一度で全部見ようとせ [...]
Kopatchinskaja, Jansen 2015-12-01 音楽 0 シャンゼリゼ劇場に、30代後半の充実しきった女性ヴァイオリニストが相次いで登場。 6日11hは、ファジル・サイとの共演でベートーヴェンのソナタ集なども出しているモルドバ出身のパトリチア・コパチンスカヤ。体全体で音楽を感じながらの情熱的な表現で聴衆をとりこにする。曲目はモーツァル [...]
しょっぱい音符 11月15日号 2015-11-24 音楽 0 ミッテランのブギー・ワンダーランド。 言葉の流行り廃りは激しい。今日びの日本の人たちは数カ月前に普通だった表現でも「それ死語」と切り捨てる。昭和日本人の私は、一時帰国のたびに死語を連発して浦島太郎と化してしまう。滞仏36年ですから。だからフランスで死語になった言葉も知っている。例 [...]
Diapason d’or / Beethoven 2015-11-19 音楽 0 音楽雑誌 Diapasonが企画した、この13枚組はすごく面白い! ベートーヴェンのピアノとヴァイオリンの協奏曲の過去の名演奏を、現役のピアニスト、ヴァイオリニストが選曲している。現在期待のピアニスト、ベンジャミン・グローヴナーは、ピアノの1番にシュナーベルの演奏、ヴァイオリニ [...]
ルーアン文学散歩:フロベールとモーパッサンの師弟愛 2015-11-17 本 0特集記事 パリから特急電車にゆられて約1時間10分ほど西に進むと、ノルマンディーの中心都市であるルーアンに到着する。駅からまっすぐ伸びるジャンヌ・ダルク通りを行けば、歴史的建築物が立ちならぶ美しい旧市街はすぐそこ。手をこらした緻密な装飾に彩られた後期ゴシック建築はどれもこれも圧巻で、ルーア [...]