『2つのヴァイオリンのための協奏曲集』 2017-04-16 音楽 0 気持ちが沈んだ時はジュリアーノ・カルミニョーラとアマンディーヌ・ベイエによるヴィヴァルディの『2つのヴァイオリンのための協奏曲集』を聴くといい。ベイエは、バッハなどを得意とするバロック系のヴァイオリニストだが、「私にとって伝説的な音楽家」というカルミニョーラに共演を求めて生まれ [...]
Les sept dernières paroles du Christ sur la croix 2017-04-01 音楽 0 復活祭前の聖金曜日にあたる14日と15日に、ハイドンの『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』が演奏される。荘重な序章にはじまり、次いで、「父よ!彼らを赦したまえ」、「わが神よ!何ゆえ私を見捨てたもうたか?」といったキリストの7つの言葉に応ずる7曲のソナタ、キリストの死とともに起 [...]
Haskil / Fricsay「想像の息吹の光」が差し込むモーツァルト。 2017-03-27 音楽 0 モーツァルトを得意としたクララ・ハスキルが、1953年にライブ録音した協奏曲第13番。新マスタリングで音の歪みが消え、低音域が締まり、各楽器の輪郭が鮮やかになり蘇った。第1楽章からハスキルの音は柔らかながら各タッチに芯がある。ある評論家が言ったように「創造の息吹の光」が差し込んで [...]
文楽版『月に憑かれたピエロ』の音楽監督、根本雄伯氏。 2017-03-24 音楽 0インタビュー 今晩から、アテネ劇場で始まる、文楽で演出された『Pierrot lunaire 月に憑かれたピエロ』公演。本紙3月15日号では、この演出を手がけ、人形を自ら操るジャン=フィリップ・デルソー氏について紹介した。 もうひとり、このプロジェクトの全体像をとらえるに重要な存在となるの [...]
ラファエル・アロッシュ初小説集『海への回帰』を読む 2017-03-24 音楽 0 2000年にデビューしたパリ生れのシンガー・ソングライター、ラファエルはその3枚目のアルバムから2005年に「キャラヴァン」という売上150万枚の大ヒット曲を出している。美しい顔立ちをした少年のように見えたが、あの時すでに30歳だった。2007年には来日もしたし、アルバムは日本 [...]
Jain。第2のストロマエ登場。 2017-03-23 音楽 0 1年半ほど前にテレビで見た、エイミー・ワインハウスの『You Know I’m No Good』を、ギターを弾きながら歌う若い歌手…感情過多に陥らず、この名曲のハートを掴んでいる。それがジェインだった。 『Zanaka(マダガスカル語で「子供」)』は初アルバムとは思え [...]
CD : La Compagnia del madrigale “Gesualdo” 2017-02-24 音楽 0 1611年生まれのカルロ・ジェズアルド。同世代のモンテヴェルディ同様に、自由詩にメロディーをつけたマドリガーレの歌曲スタイルを得意とした。各声部が半音階的に進むポリフォニーが得意で、そこから生まれる不協和音は殆ど現代音楽!うつ病に苦しんでいた晩年の第6集には、その特徴が著しい。ラ [...]
レ・モティヴェ、20年後の帰還 2017-02-22 音楽 0 「モティヴェ! モティヴェ!…」この勇ましいリフレインは元歌にはなかった。トゥールーズのバンド、ゼブダのメンバー(マジッド・シェルフィ、ムスターファとハキムのアモクラン兄弟)が第2次大戦時のレジスタンスの歌「パルチザンの歌」(1941年ジョゼフ・ケッセル/モーリス・ドリュオン作 [...]
James Blood Ulmer 2017-01-31 音楽 0 2月4日(土) オーネット・コールマンのグループでも活躍した前衛ギタリスト、ジェームズ・ブラッド・ウルマー。その過激にうねるギターのサウンドは、あくまでブルースで、ぼくらのハートを直撃。やはり強力ギターのヴァーノン・リードを含む7テット。20h。 20€/12€(学生、25歳未満 [...]
CD : Comme à la radio, Brigitte Fontaine 2017-01-26 音楽 0 音楽家、俳優、そして「Saravah」というレーベルの主宰者だったピエール・バルーが昨年末、82歳で亡くなった。ブリジット・フォンテーヌ、イジュラン、モラーヌ、アラン・ルプレストといったシャンソン界の新しい才能をサポートしつつ、新しいジャズの動きにも敏感だった。フォンテーヌの、ぼ [...]