子供の国へ旅立とう。 2005-06-01 本 0 ●Alexandre Jardin “Les Colories” 本書は、これまで知られていなかった太平洋の島の民族のお話だ。この民族とは、1980年に生まれた民族。その名は「コロリエ」、文字通り訳すと「色つきの」。彼らの文化とは、子供文化。つまり、すべ [...]
Le Petit decodeur 2005-05-15 本 0 税金の申告書、住居の賃貸契約、社会保障の手続き書類など、行政関係のさまざまな書類のむずかしさには、フランス人もお手上げ状態だ。政府は、一般の人にも分かるような用語に改めるように各省に指示しているが、一向に改善されない。そこで、こんな辞書が出版されることになる。3000語あまりの [...]
小説とは何か? 2005-05-01 本 0 ●Milan KUNDERA “Le Rideau” 全7章からなるクンデラのこのエッセー、深く広い考察がちりばめられている。学術用語や「おかたい」言葉、複雑で抽象的な文章を使わず、クンデラらしいきれのよい、というよりも、なめらか、穏やかな文体で小説の考 [...]
2004年度 フランス出版業界経済白書 2005-04-01 本 0 毎年3月に行われる〈Salon du livre〉に合わせて、フランス出版業界の統計が発表されるが、今年もこの業界の好景気が確認された。 フランスで2004年の販売部数は4億5000万部、5万タイトル。販売金額にして25億ユーロ。これは前年比4%の上昇だ。絶対数だけをみると、 [...]
「れ・き・し」の中には「死」がある。 2005-03-15 本 0 ●Auschwitz, 60 ans apres アウシュビッツ。 21世紀まで生き残っている我々はこの言葉から何を思うのだろうか? あるいはShoahやholocauste、さらには反ユダヤ主義、人種差別という言葉がいかなる現実と関連づけられるのか? 我々各自が生活している [...]
19世紀、未来、想像の世界への冒険。 2005-02-15 本 0 2005年は文学界では、例えばサルトルの生誕百年。これはあまり一般向けでもないようだし、フランス本国でもいまいちもりあがらないようだが、これから春・夏にかけて大きくもりあがりそうなのが、ジュール・ベルヌの没後100年だ。 1905年3月25日に亡くなったジュール・ベルヌは、少 [...]
年始め 気を引き締めて お勉強 2005-01-15 本 0 この欄ではよく辞書の紹介をしているが、単にフランス語を学ぶ人や、フランス語という言葉そのものに興味のある人たちのためだけではない。フランスは世界でも自国の言語を愛する国のトップにあることは疑いなく、周期的に出版される辞書の数にもそれは現れている。今回はそんなフランス語の広さと深 [...]
こんな本をプレゼント。 2004-12-15 本 0 そろそろクリスマス、というよりもフランスでの贈答シーズンの真っ最中。チョコレートやCDと並んで定番の贈り物なのが本。いろいろな本をセレクト。(樫) ●60 ans, Le Monde 戦後から出版されている『Le Monde』紙の60年をまとめた豪華本。この新聞の60年という [...]
Bricoler du cote de la maison 2004-12-01 本 0 フランス人の70%が「時々」、37%が「ひんぱんに」日曜大工bricolageにいそしんでいるという。全家庭の20%が、部屋を建て増ししたり、浴室や台所の配管工事までやってしまうというから、驚き! そこで、日曜大工の手引きとなるような雑誌がよく売れることになる。たとえば隔月に発 [...]
「ちっともすごい!」 2004-11-15 本 0 ●Histoires inedites du petit Nicolas これはちょっと早めのクリスマス。というのも、突然、書店に楽しげな大著が転がり込んできたからだ。この『Histoires indites du petit Nicolas』は80のお話(これまでに出版されて [...]