臓物屋にも宝ものがいっぱい並んでいる。 2015-01-05 ノルマンディーの作家と食 他 0 狂牛病騒ぎで、一時元気がなかった臓物屋が力を盛り返している。ふつうの肉屋に比べて一段低く見られている臓物屋だが、安くて、タンパク質やビタミン、鉄分が豊富な内臓たちが、失業者やこの不景気でサラリーも上がらない庶民たちの救いの神になっているのかもしれない。 子牛の頭tê [...]
料理本 2014-12-29 ノルマンディーの作家と食 他 0 ●オプティ美保・高崎順子『パリ生まれプップおばさんの料理帖』 この一冊で、パリ16区に住んでいて、今年94歳になるプップおばさんの料理を味わっているような気分になれる。彼女の笑顔の写真からも、料理からも優しさがにじみ出る。こんな料理の元になっているのが、彼女のおばあさんが手書き [...]
ユゴ―の食風景 -6- 2014-12-12 ノルマンディーの作家と食 他 0 ユゴーの食べ物に対する嗜好(しこう)は、ちょっと変わっていた。例えば、朝食には生卵ひとつをごくり、そして砂糖なしのコーヒーを流し込むように飲んでいたという。 一方で、ユゴーは食堂の内装やテーブルを彩る器やカトラリーにはこだわっていた。朝食用の卵の殻を割るのは象牙(ぞうげ)製の [...]
ユゴ―の食風景 -5- 2014-11-03 ノルマンディーの作家と食 他 0 『レ・ミゼラブル』(1862年)の冒頭で、元犯罪人であるジャン・ヴァルジャンの人生を変えてしまう人物として登場するのがミリエル司教だ。「定収入、邸宅、馬車、従僕、珍膳(ちんぜん)、あらゆる生活の楽しみ」を持つ立場の「法衣の役人」であるこの司教だが、その生活はあくまでも [...]
推理小説の主人公は料理がうまい! 2014-10-22 ノルマンディーの作家と食 他 0 料理本*も出しているパトリシア・コーンウェルが描く検死官ケイ・スカーペッタは、疲労困憊の時でも、めいのルーシーや太っちょの警部マリーノに得意の料理を作ってあげる。「マリーノはテーブルにつき、私は料理を続けた。赤ピーマンをスライスし、オリーブオイルでいためたみじん切りたまねぎにそ [...]
ユゴ―の食風景 -4- 2014-10-10 ノルマンディーの作家と食 他 0 『レ・ミゼラブル』(1862年)は、『ノートルダム・ド・パリ』(1831年) と並んで、ヴィクトル・ユゴーが残した最も有名な小説だ。子供向けのダイジェスト版、ミュージカル、テレビドラマ、映画など、何らかの形でこの作品に触れたことがある読者も多いと思う。 主人公は、ひ [...]
シュークルートの季節 2014-10-03 ノルマンディーの作家と食 他 0 「シュークルートの季節がやって来た!」と言っても、もともと保存食なので年中おいしく食べられるのだが、8月に収穫された新キャベツが、おいしいシュークルートになってパリに到着している。店頭には、「La choucroute nouvelle est arriv&eacut [...]
ウエサン島のかわいい子羊たち 2014-09-22 ノルマンディーの作家と食 他 0 毎年2月に開かれるウエサン島の羊市。 今年のバカンスもウエサン島。島の名物料理はと島の人たちに聞くと、一応に「agneau dans les mottes。でもレストランのはまずい」と言う。 motteというのは、この島の至る所に生えている芝生が土状に [...]
ユゴ―の食風景 -3- 2014-09-11 ノルマンディーの作家と食 他 0 1862年3月、ガーンジー島で亡命生活を送るヴィクトル・ユゴーは、島の貧しい子供たちを毎週自宅に招待し、共に食卓をかこんだ。カトリックやプロテスタント、イギリス人、フランス人、アイルランド人…宗教や国の分け隔てなく集められた子供たちの数は当初12人だったが、その数は [...]
魚屋は、手軽なおつまみの宝庫だ! 2014-08-05 ノルマンディーの作家と食 他 0 暑くなると、時には調理するのも面倒になったりする。でも、外から帰ってきたら、やっぱり何かをつまみながら冷たいビールやハイボールが飲みた〜い! 帰りを待っている人がいたら、きっと冷や奴なんか用意してくれるんだろうけれど、独身者はどうしたらいいのだ。ちょっと冷蔵庫で保存がきいて、手 [...]