アングレームで開催中の第50回・国際バンド・デシネ・フェスティバルで、フランス人の作家リヤド・サトゥフがグランプリを受賞した。
ブルターニュ出身の母親とシリア人の父親のあいだに生まれたサトゥフは、自身の幼少経験を『未来のアラブ人』シリーズ(全6巻)にコミカルに描き大ヒット。世界23ヵ国語に翻訳された。今回のグランプリ受賞は、全作品に対して授与された。
2006年に連載を開始した『Pascal Brutal』では、その第3巻目で、2010年、アングレームの金の狐賞を受賞。舞台を近未来に設定し、マッチョな男を目指しながらもなりきれない、どこか憎めない主人公パスカルを描いた作品だ。
2004年からシャルリー・エブドにも連載していた。映画『Les Beaux Gosses いかしたガキども 』、『Jacky au royaume des filles 女子の国のジャッキー』などの映画作品も監督している。
近年では『Les cahiers d’Estherエステールのノート』シリーズや、サトゥフが初めて映画を監督した時にスカウトした俳優ヴァンサン・ラコストの成長を描いた『Le Jeune Acteur 若い俳優』などがヒットしている。