ニュージャズの先端を紹介するフェスティバル「Sons d’hiver」に、ロスコー・ミッチェルのグループが登場する。
ロスコー・ミッチェルは、60年代末期に、シカゴの前衛音楽集団AACMから誕生したアート・アンサンブル・オブ・シカゴのメンバーだった。当時のフリージャズの延々と続く即興とは異なり、4人それぞれが複数の楽器を演奏し、ジャズやブルースの断片だけでなく、うなり声や叫び、数え歌に哀歌、マーチあり、街頭のざわめきあり…。サウンドの磁場の中で構成された、語りに近い即興が展開されていた。
こんな音楽性はそのままロスコー・ミッチェルのもの。数年前のソプラノサックスソロも、カンディンスキーの絵のようにアブストラクトでありながら、色彩豊かでよく流れ、圧倒的だった。今回は、そのミッチェルがヴァイオリン、チェロ、二つのベースという厚い弦楽器の響きとともにコルトレーンの曲を演奏するというのだから聴き逃せない。1月27日、20h30。(真)
Pôle Culturel
Adresse : 82 rue Marcel Bordarias , 94140 Alfortvilleアクセス : RER D:Maisons-Alfort/Alfortville
URL : www.sonsdhiver.org/