一般的に7カ月くらいから始まるといわれている夜泣き。一晩のうちに不規則に何度も泣いたり、泣き続けたりする。1歳前後から始まる夜泣きと違って、この時期の夜泣きは、原因がはっきりしてなく、何をしても泣き止んでくれない。この月齢のべべは夜に11時間、計3時間の昼寝、合計14時間の睡眠が理想的。夜きちんと眠れないと、翌日の睡眠サイクルも狂い、ぐずりもひどくなる。病気が隠れている可能性もあり、少しでも疑問があるときは必ず医者にみせよう。夜泣きがひどいと親も睡眠不足になってしまう。
フランスにももちろん夜泣きは存在するが、その期間は短くまた軽くて済むパターンが多く、対策としてホメオパシーや植物由来のシロップなどを取り入れている点も特徴的だ。さて、小さなころから「自立」を促すフランスでは、新生児でも一人で寝入ることが大切とされている。意識的に自分のベッドで寝入ったべべは、目が覚めてしまっても、一人で再び寝入ることができる。自分のベッドで自力で寝入らなければ、ずっと自力で再び寝入ることを覚えない。寝かしつけは必ずベビーベッドの中で。泣いても抱っこをせずにさすったり語りかけるのみにする。ふと目が覚めた時に寝入った状態と違う状態だったら、やっぱりびっくりして泣くよね。これが夜泣きの原因とはいわないけれど、その謎を解くきっかけになるかもしれない。夕食をきちんと食べてさえいれば、この月齢のべべは翌朝まで何も食べなくても寝続けることができる。べべが落ち着いた、再び寝入ったから、と泣くたびにミルクなどを与えていたら、それが習慣になってしまう可能性がある。もちろん各家庭で子育て事情は違うし、それでよい。しかし睡眠が誰にとっても大切なのは明白。ベッドに入ったら寝るのだと理解してもらうために、日常的に「ネンネ作戦」を決行しよう。昼間の光を浴びる。お昼寝は夕方17時以前。夕方から寝るまではゆったりと。夕食、お風呂の時間はできるだけ毎日規則的にする。もちろんお仕置きはベッド以外の場で。(凛)