最近英国の出会い系サイト〈DateTheUK〉が行った世論調査によると、別れを告げる方法として、メール、特に携帯メール(フランスではtextoあるいはSMSという)を利用するケースが36%と急増中だ。フランスでも同じ傾向が見られ、「c’était mieux de ne pas se revoir 会わなけりゃよかった」、「T un gros con! ADIEU! あなたは大バカ! バイバイ! 」などと一方的に携帯メールが送られてきて、その後一切連絡がつかなくなったりするのだという。一緒に時間を過ごして別れた直後、怒りや不満がおさまらない、手に携帯電話がある。そこで思わず、相手にその気持ちを即刻たたきつけたい、ということもあるのだろうが…。
ハイテクがもたらすコミュニケーションの変化を研究しているステファナ・ブロードベントさんは言う。「卑きょう者はいつだって手段をみつけるものです。それに携帯メールは文字数が限られているから、ふつうの礼儀を省いて、単刀直入に結論だけ言えるということもあるのでしょう。でも、一方的な別れ宣告のメッセージがそれほど多数だとは思わない。これから面と向かって話し合う前の下準備であるかもしれないし…。携帯メールは、ふつう友人や恋人間で、地下鉄の中とか学校や会社を出る時とかに『rdv à 20h! では20時に』とか『merci pour le dîner 夕食、ありがとう』とか『je pense à toi 君のことをおもってるよ』などという親愛の気持ちを伝えるために使われているものだから、突然別れを伝える携帯メールをもらうことは、ショックだし、とても暴力的なことだと思う」(真)
*4月19日付リベラシオン紙の記事を参照しました。