Mélanie Laurent (1983~)
俳優にとって最重要なのは作品に出会う才能か? 銀幕デビューから約10年。女優メラニー・ロランはこの間コンスタントに話題作との幸福な出会いを繰り返してきた。30、40代にくらべやや品薄感のある20代フランス女優の筆頭として、フランス映画界をしっかり支える貴重な人材でもある。今月はジャン・レノと共演の歴史劇『La Rafle』の公開が控える。
1983年2月21日生まれ。俳優の父と元バレリーナの母を持つ。デビューのきっかけは、映画撮影の見学中に名優ジェラール・ドパルデューに見いだされたこと。やはり映画に愛される星のもとにあるのだろう。『キスはご自由に』『真夜中のピアニスト』『デイズ・オブ・グローリー』『パリ』といった話題作に出演したが、最初の代表作は8キロの減量で挑んだフィリップ・リオレ監督の『Je vais bien, ne t’en fais pas』。本作でセザール賞の最優秀新人賞を受賞。共演のジュリアン・ボワセリエとは実生活でも恋に落ちたというオマケつき。また昨年は当たり年で『オーケストラ!』と『イングロリアス・バスターズ』が大ヒット。歌手や舞台女優としても活躍。さらに現在は自らが監督予定の長編映画の準備中だ。主演女優にナタリー・ポートマンを迎えたいというが、本当に口説き落とせるのかな?(瑞)