★★★★Anna Prucnal
「ワルシャワの熱い魂」こと、ポーランド出身の反体制派女優兼歌手アンナ・プリュクナルの久々のパリ公演を待ち続けてきたファンも少なくないだろう。祖国を捨て、1979年に〈東の夢、西の夢〉のリサイタルでパリデビューし、数年間パリジャンを熱狂させたが、その後、あまり歌う機会がなかったように思われる。
童顔で妖精のような小さな体の彼女がステ−ジの上で爪先立ち、全身を震わせ胸をかきむしるように熱唱する姿は何度見ても感動する。今回の公演ではどんな曲が歌われるか定かではないが、彼女の十八番『愛の円舞曲』や『愛しかない時』、『夏(友だちと呼ばないで)』ほか、ブレヒト–クルト・ワイルの曲を中心のプログラムになりそう。優れた選曲で定評のある彼女だから自信を持っておすすめできる良質なコンサートです。(南)
1日~2日。20h。22€(Fnac)。
Vingtième Théâtre: 7 rue des Plâtrières 20e
01.4366.01138