写真の楽しみは撮るだけでなく、それを飾ることにもある。普通はフレームに入れて本棚やタンス上などのデットスペースを利用して、ちょっとしたフォトギャラリーを作ったり、レールにクリップなどで写真を吊るしたり、コルクボードに留めたりだろうか。フレームは大切な写真をほこりや湿気から守るので利便性と装飾性を兼ねるし、ショップに行けば素敵なフレームはいくらでもある。
しかし、もっと安価かつオリジナルにフォトインテリアを楽しんでもよい。例えば映画照明技師のアドリアンさん。写真を撮るのが大好きな彼は、メタリックでカッコいい自作のキッチンカウンターの上部に、旧式のポラロイドで、遊びに来た友人たちを撮った写真を飾っている。なぜバーの上に? には「写真を見ながらその日の出来事を語ったりしてくつろげるから」とのお返事。思い出が1枚2枚…と増えていくのを見るのも楽しい。
もう一つの例は、玄関ドアに、同様にポラロイドで遊びに来た友だちの写真を飾っている。トントンとドアをたたいてお部屋に入ると、まずドアの前でのカメラタイム。来客が増えれば増える程、縦に伸びていくわけで、まるで進化するアート作品みたいだ。面白いのは妊娠していた友人が、数カ月後に出産したベベと共に写っていたり、ヘアースタイルがしょっちゅう変わる友人のその変容を垣間見れたりすること。このようにフォトインテリアはアイデア次第でいくらでも手軽に楽しめるインテリアとなる。(凛)