フランスのサッカー1次リーグは、7連覇を遂げてきたリヨンが振るわず、ボルドーとマルセイユの間で優勝が争われている。そのボルドーチームの要となっているのが、ミドルフィールダーのヨアン・グルキュフ選手(22)。ドリブルやボールコントロールのみごとなテクニック。味方選手の動きを読みながらの鮮やかなパス、決定的なシュート。反則数も少なくどこまでもスマートな試合態度。そして、女性ファンも急激に増えているいい男。カリム・ベンゼマに次ぐフランスサッカー界の新スターはヨアン・グルキュフだ。
1986年7月11日、ブルターニュ地方、モルビアン県で生まれる。知的なプレーで知られたプロのサッカー選手だった父のクリスチャンから、サッカーの手ほどきを受ける。15歳の時に、コーチに就任した父と共にレンヌへ。2004年にプロとしてデビューを飾る。2006年には欧州サッカー界の名門ミラノACへ。今シーズンからボルドーに移籍しレギュラーとして活躍。フランス代表にも選ばれ、昨年10月のルーマニア戦では35メートルのロングシュートを決め注目される。
4月29日、1次リーグの優勝の行方がかかっていた対レンヌ戦で、ボルドーはレッドカードで10人になって苦戦していたが、グルキュフ選手が2度ゴールを揺らして逆転勝利! 5月3日の対ソショー戦でもみごとなヘディングで勝利に貢献した。「持っている力を振りしぼって闘っている。苦しいけれど、優勝して欧州のレベルがどんなものか見てみたい」(真)