フランス人の体は男女共に世界一セクシーという、世論調査の結果を読んだことがあるが、実際はどうなのだろう? なんといっても、セクシーポイントのおしりの形が日本人と違っている。縦長が一般的な日本人のおしりに対して、フランス人のおしりは大きめで横長で、ローライズジーンズも問題なくクリアして、色気効果も大。また、体はガリガリにやせていても、程よい大きさの丸みをおびた胸があって、色気不足を補ったりしている。
ただ、日本人のような「恥じらいを伴う奥ゆかしい色気」というものは、フランス人は持ち合わせていない。日本人は更衣室やお風呂など人前で裸になることに抵抗を感じるが、その点、フランス人は、ヌーディストビーチが存在する国だけに、人前であろうと、ところ、相手をかまわず、体をかくすことなくバーンと着替える。彼らのウエストのくびれの少ない、ボコッと出ているお腹は、セクシーさからほど遠い気もするのだが、全然平気なようだ。日本古代からの文化や着物につながる「恥じらいに色気」という考え方とはほど遠い。
ところで、お年寄りも含めて、フランス人は日本人に比べて本当によく食べる。農業国だからと思いきや、彼らにとっては、色気のある人は食欲もある人なのだ。色気が少ない人は何を食べても同じに感じるらしい。どうやら色気と食欲は連動しているようだ。服装にしても、ブランド品で身をかためるのではなく、いくつになっても、あくまでもあらいざらしのジーンズとTシャツで、というような自然な色気をもち続けようとする。「人生は、よく食べ、よく笑い。セックスすること」とフランス人が考えるのは、ラテン民族だからかな? (有)