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G A L E R I E: Lahumière | ||
ピカソ美術館から数歩の場所にある。1963年にアンヌとジャン=クロード・ラユミエール夫妻が創立した、抽象幾何学美術専門の画廊だ。日本でも人気のオーギュスト・エルバンを、一般に知られていなかったころから取り上げている。 夫妻の好みはほぼ一致している。後を継いだ娘のディアーヌさんも同じだ。取り上げる作家の決定は、一つの作品を見た時に言いがたい魅力を感じるところから始まる。 「うちの画廊に来て、わからないと途方にくれる人がいますが、わかろうとする必要はない。ただ見るだけでいいんです」とディアーヌさん。頭で理解したい人にはとりつきがたいが、好きな人には説明不要の世界だ。投資目的ではなく、好きで集めるコレクターがほとんどだそうだ。 3月12日までは、アルミの表面にツルツル、ざらざらと感触の異なる縞を描くニコラス・ボドゥの個展を開催。ケルンの見本市のこの画廊のブースで、ジャン・ルグロの絵を初めて見て、ショックを受けたというドイツ人作家だ。リズム感があり、ラテンアメリカの人かと思えるほど、画面からサルサやボサノバの音楽が立ちのぼってくる。(羽) |
17 rue du Parc Royal 3e |
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