5月14日、ドメネク監督はサッカーW杯フランス代表に選んだ23人の選手を発表。中でも、初めてフランス代表に選ばれた最年少のフランク・リベリ選手(23)が注目を浴びた。今年はオランピック・ド・マルセイユで、MFとFWを兼ねた広い範囲を類のないスピードでカバーし、小柄ながらもガッツ溢れる競り合いで大活躍。「ごつい選手との競り合いは、頭の勝負。勝ちたいという意欲さ」。この初参加に反対の声が少しも出なかったのも当然だ。 パ・ド・カレー県のブローニュ・シュル・メール市で生まれる。13歳の時にリールのサッカー選手養成所に入る。学校ではケンカ強かったが、勉強は大嫌い。16歳の時に退校させられる。21歳の時にプロ選手になりメッツと契約、半年後にはトルコのガラタサライへ、その半年後にはマルセイユへとチームを転々としたが、10カ月前に娘ヒジヤが誕生し、精神的にも大きくなった。 アネルカ選手同様、イスラム教徒。「自分自身の選択で個人的なこと。イスラム教徒であることをあまりよく思わないチームもあるけれどね…」。試合前には祈りを捧げ、フィールドに飛び出していく。(真) |
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