オランピック・マルセイユチームの要(かなめ)であり、フランスチームにとっても欠かせないゴールキーパーのファビアン・バルテーズ選手(33)は、2月に行われたモロッコとの親善試合で審判につばを飛ばした。4月22日、フランスサッカー協会は同選手に3カ月の出場停止処分。 「子供は、純粋で無垢で夢を持っている。私にも少しそういうところがある。ときどきリスクを伴うことをやったりするのもそのせいかな」と語るバルテーズ選手だが、伸びのいい華やかな空中プレイ、攻撃側と一対一になった時の大胆さ、ノートラップでのみごとなキック。ファンが多いのも当然だ。1998年のW杯、2000年のヨーロッパ杯でもゴールを守り抜いてフランスチームを勝利に導いた。その剃り上げたつるつる頭や歯に衣を着せない南仏訛りの話しぶりで、親近感を抱かせるプレーヤーでもある。 「誰から言われなくても、ありがとう、さようならを大切にしてきた」というバルテーズ選手にとって、今回の「つば」事件は熱心さ余っての勇み足か? 早く復帰して2006年の欧州杯を目指すフランスチームで活躍してほしい。(真) |
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