女性向け月刊誌 “Marie Claire” は1937年に創刊されたが、第1次大戦前に廃刊になり、1954年10月に復刊。そこで50周年記念号が出版された。現在フランス国内の発行部数は約40万部、日本版など世界20カ国で毎年4400万部を売り尽くす勢い。 創刊当時から、「貴女の夫は良い夫か?」とか「男の上役ここが嫌い」などのルポを組み、男性優位主義や女性蔑視の姿勢にかみついてきた。人工中絶の必要も復刊当時から訴え続け、1975年の中絶合法化に一役買った。この記念号でいちばん読み応えがあるのが、当時の厚生大臣シモーヌ・ヴェイユのインタビューだ。「この法律ができる前はひどい条件で行われていた中絶のために毎年300人の女性が亡くなっていた」 最近はほかの女性誌なみにファッションや美容が多くのページを占めているが、「読ませる女性誌」であり続けてほしいものだ。(真) |
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