●Carlos Kleiber/ Beethoven Symphonie n。6 (Orfeo) カルロス・クライバーが1983年に一度だけ指揮したという第6番『田園』、その実況盤が発売された! クライバーの切れ味鋭く、時には踊るような指揮で、バイエルン国立管弦楽団が燃えに燃え、ベートーヴェンの名曲の誕生の瞬間に立ち会っているようだ。早いテンポにもかかわらず、フルートやオーボエなどの木管を中心にしなやかに歌いきっていくところはクライバーならではだ。嵐の部分のティンパニーの強打にも体がふるえる。そして、生命力に満ちた安らぎの歌が回帰する。
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●Strip-tease vol.1 (mk2) ストリップといっても、裸にされるのは人間たちの生きざま…。France 3で月曜夜に放映されていた”Strip-tease”(ベルギー放送局制作)では、カメラを前に、どこにもいそうな人間たちが、どんどん殻を脱ぎ「えっ、そこまでやっていいの?」と思うくらいにぎりぎりまでストリップ。それがとにかく面白い。大笑いしたり、背すじが寒くなったり、わが身を振りかえったり…。 この傑作番組が終了して嘆いていたら、ようやくDVDになってリバイバル。第1巻には、父と娘の壮大な口げんか、どんなホラー映画よりもこわい整形外科の一日、はく製になった愛犬に潜む母娘の憎悪、中古車詐欺師の笑いがとまらないお手並み…などが詰まっています。(真) |
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●Werther 「マノン」、「タイス」などのオペラを作曲したジュール・マスネ。ゲーテの原作をもとにした歌劇「ウェルテル」にも、「春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか」など、マスネならではの美しいアリアがいっぱい詰まっている。今回はウェルテルにトーマス・ハンプトン、シャルロットにスーザン・グラハム。演奏はミシェル・プラソンが指揮するトゥールーズ国立管弦楽団。 27日、29日/19h30 11e~94e。 Theatre du Chatelet : 1 place du Chatelet 1er 01.4028.2800 M。Chatelet |