●3月の地方選挙に無関心 1月末に〈リベラシオン〉紙などが行った世論調査によると、3月21日と28日に実施される地方選挙に関心を持たない人が64%と過半数を占めた。左派に投票する人は31%、右派に投票する人は28%。 ●エアバス順調な伸び 2003年度は、ユーロ高にもかかわらず、エアバス社は305機を生産し、ボーイング社の生産(281機)を史上初めて上回った。注文数も245機でボーイングの239機より6機多い。 ●研究者1万人がデモ 1月29日、パリで、各大学所属の研究所やC.N.R.S.(国立科学研究所)の研究員など、主催者側の発表で約1万人が、「Pas de pipettes sans pepettes(金がなくてはピペットも買えない)」などと抗議しながらデモ行進。フランスの研究費は国内総生産の2.2%(スウェーデン4.3%、日本3%、米国2.8%、EU平均2%)で、予算不足による施設・設備の老朽化、低賃金、人員不足などが目立っている。 ●墜落3秒前まで平静 1月3日、エジプトのフラッシュエア社のボーイング737機が、離陸直後紅海に墜落し、フランス人133人を含む148人の死者を出したが、そのボイスレコーダーが回収され調査が進められている。これまでの調べで、墜落3秒前までコックピット内のパイロットたちはパニック状態におちいっていず、スチュワーデスたちに緊急着陸に伴う指令も出していないことが判明した。 ●単独世界一周航海、80日を割る ブルターニュ地方に住むフランシス・ジョワヨン(47)が乗るトリマラン〈イデック〉が、2万7000マイルの単独世界一周セーリングを終えて、2月3日早朝、ブレスト港に帰港。これまでの記録を20日以上破る72日22時間54分という驚異的な新記録。 睡眠4時間以下、気象予報の分析に4時間以上をかけた努力が実った。「フランシスは夢を持ち続けている。夢見る男だからこそ達成できた記録」と元ヴァンデ・グローブの覇者、クリストフ・オーガンは心からの賛辞! ●フランスでの自殺者1万2000人 2月5日は自殺予防デーだったが、フランスでの自殺数は、ここ数年1万2000人前後(交通事故死の約2倍)、自殺未遂者は16万人前後。自殺とされず、事故死あるいは中毒死と届けられることも多く、実際にはこの数字の20%増とみられている。25歳から34歳の世代では、自殺が死亡原因のトップになっている。 ●ブライアン・ジュベール選手快挙 ハンガリーの首都ブダペストで開催されたフィギュアスケート欧州選手権で、2月5日、フランスのブライアン・ジュベール選手(19)は、完璧なフリー・スケーティングを見せて、フランスの男子選手としては40年ぶりに欧州チャンピオンに。優勝が確実視されていたロシアのエフゲニー・プルシェンコ選手は2位にとどまった。ジュベール選手の現コーチは、アレクセイ・ヤグディン元五輪チャンピオン。 ●マルク・ブロンデル退陣 FO(労働者の力)は、CGT(労働総同盟)、CFDT(フランス民主主義労働同盟)に続いて、組合員数25万人の、フランス第3の労働組合。その全国総会が2月2日から6日まで開催されていたが、最終日に、25年間書記長を務めてきたマルク・ブロンデル(65)が退陣を表明。次の書記長には、対立候補なしでクロード・マイイ(50)が選ばれた。 |