●シャンゼリゼ大通りに列車が走る 5月17日から6月15日まで、SNCF(フランス国鉄)主催で、〈Le Train Capitale〉というイベントがあり、6月1日には、コンコルド広場とカフェ〈フーケッツ〉の間を、時速3kmで列車が行ったり来たり。観光客らの喝采を浴びた。 ●パリ中心部で爆発事件 6月4日午前11時ごろ、パリ2区のウゼス通りにある建物の上階で強い爆発があり、4人が重傷、21人が軽傷を負った。爆発の直前に同建物内でガスの匂いがしたという証言があり、ガス爆発の可能性が大きい。 ●フランス人の「初体験」は17.5歳 6月5日、INED(国立人口統計調査局)は、フランスの若者たちの最初の性交渉平均年齢は、男女ともバカロレア受験間近の17.5歳であると発表。ちなみに彼らの両親世代は、女性19歳、男性21歳。 ●ラグビーフランス選手権決勝 6月7日、ラグビーフランス選手権の決勝が、スタッド・ド・フランス競技場で行われ、パリの〈Stade francais〉チームと、欧州杯を制覇したばかりのトゥールーズの〈 Stade Toulousain〉が対戦。強固なディフェンスと鮮やかな攻撃を見せた〈Stade francais〉が、32-18でチャンピオンに。パリ市庁舎前には多数のファンが押しかけ、夜遅くまで勝利を祝った。 ●ローランギャロス杯で杉山愛健闘 テニス全仏オープンの各決勝が、6月 7日と8日に争われた。女子シングルス決勝はベルギー勢同士の対戦となり、準決勝でセリーナ・ウィリアムス選手を下したジュスティーヌ・エナン=アーデン選手が、キム・クライシュテルス選手を6-0、6-4で破って初優勝。男子シングルスは、スペインのフアン=カルロス・フェレーロ選手がオランダのマルティン・フェルカーク選手を6-1、6-3、6-2で破ってやはり初優勝。日本の杉山愛選手もクライシュテルス選手と組んで、女子ダブルスで初優勝。 ●ジョニー・アリデー、60歳 フランス人の老若男女に愛される国民的歌手で、1960年からこれまでに 1億枚のレコードを売りつくしてきたジョニー・アリデーが、6月15日に60歳。ジョニーは6月10日から1カ月半におよぶツアーに入っているが(観客総数80万人が見込まれている)、誕生日当日のパルク・デ・プランスでの公演には、シラク大統領も観客の一人に。 ●フランス人はタバコの値上げに賛成 5月27日、マテイ厚生相は、ガン対策の一環として、タバコの値段を3年間で倍にしたい(2006年にはタバコ1箱の値段が7.65ユーロに)と発表したが、〈フランス・ウエスト〉紙が行った世論調査によると、フランス人の63%がこの大幅値上げ策に賛成と答えた(非喫煙者は73%)。喫煙者も、これをきっかけに禁煙と考えているのか、35%が賛成。 ●大規模な全国統一デモ 6月10日から、国民議会で老齢年金制度改革案の審議が始まり、政府と野党の間で激しい論戦が繰り広げられた。同日、フランス全国各地で、この改革案に反対する大規模なデモ。パリでは主催者側の発表で20万人、全国で150万人が参加した(警察の発表ではパリで4万人、全国で44万人)。13日から始まるバカロレアが通常通りに行われるかどうか懸念されていたが、各教員組合は、当日、ストは続行するが、妨害はしないようにという指示を出したと発表。 |