●リンガラポップス フランスでは普通〈musique (rumba) congolaise〉と呼ばれるリンガラポップス。「踊る」音楽に相応しく、そのアンサンブルはグルーヴィーでセクシー、ハマると病み付きになる危険な代物だ。 「JAKI’s Homepage」はこのディープで官能的な世界への数少ない道先案内人(しかも日本語!)。充実したリンガラ語入門のコーナーとともに、戦国時代のごとく変遷するコンゴ音楽シーンの概観も興味深い。一方、パリでのコンサート情報は、お馴染みの『LYLO』もほとんど役に立たない。頼りになるのは自分の足。 Chateau Rouge(18区)やChateau d’Eau(10区)界隈に無造作に張られているポスターをじっくり吟味するしかない。 今年は夏に向けて注目のライブが目白押し。まず来月はコンゴ人の間で大人気のコフィ・オロミデ、そしてJBピアナ &ウェンゲBCBGのライブ。そして7月には、いわゆる「リンガラポップス」というジャンルの礎を作ったバンド、1969年結成のザイコ・ランガ・ランガがキンシャサからやってくる。彼らの後を狙うバンドも続々と現れ、下剋上は現在も進行中。パリで今、このシーンに注目しない手はない!(綾) |
Koffi Olomide/ EFFRAKATA(Next Music)
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●バッハのヨハネ受難曲 マタイ受難曲よりは小規模だが、その分、バッハの音楽的な造形美が明確に現れてくるヨハネ受難曲。心にしみいるようなコーラルの響き、ソロ歌手と通俗低音が織りなすアリアの美しさ、そして福音史家が語っていく受難の劇的さ、どれをとってもマタイに劣らない。演奏は、ベルリンフィルの音楽監督に就任したサイモン・ラットルが指揮するエイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団。アリアを歌うのは、ソプラノのローズマリー・ジョシュアほか、福音史家にはテナーのアイアン・ボーストリッジ。(真) 29日/20h30、30日/21h 35/55euros *Basilique de Saint-Denis : 1 rue de la Legion d’Honneur, Saint-Denis M。Saint-Denis Basilique |
●アルフレッド・ブレンデル 早めに予約したいのが、アルフレッド・ブレンデルのピアノリサイタル。得意とするモーツァルトのソナタK311やシューベルトのソナタD958。 6月7日/20h 17~72euros Theatre du Chatelet : 01.4028.2840 |