Photo : Antenna |
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パリでバスに乗るのは楽しい。地下鉄と違って階段を昇り降りする必要がない。窓から外の風景が見える。お年寄りや学校帰りの子どもたちも乗り込んでくるので、地下鉄とはちがった人間観察ができる。ところが難は、交通渋滞に巻き込まれることが多く、目的地まで時間がかかることだった。 それが少しずつ改善されている。ドラノエ・パリ市長が一部のバス・タクシー・自転車専用レーンを広くし、一般車が入り込めないように幅40センチ、高さ15センチほどのセメント製土手を設置させたからだ。これでバスの平均時速が7-9kmから12-14kmにアップ、路線によってはこれまでの半分くらいの時間で目的地に着けるようになってきた。 リヴォリ通りまで出かけて観察してみた。なるほどバスやタクシーがスイスイ進んでいく。一般車の2レーンは渋滞気味だが、以前よりひどくなったようには見えない。6月に比べると交通量が17%減ったせいかもしれない。大気汚染も改善されるだろう。 「緑のパリ」を印象づけるためか、セメント製土手の上、10メートルおきくらいに竹の植木箱が置かれているが、竹って、排気ガスに強いのかなあ。10月にはさらにバス専用レーン14kmが拡張される。(真) |