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“De Weimar a Paris” 恵まれた容姿と強靭な喉。歌、演技、 踊りと揃った抜群のパフォーマンスで世界中のコンサート・ホールを魅了するウテ・レンパーの優雅で華やかな大人のステージは、パリの年末のスペクタクルに絶対欠かせない。 虚栄と倦怠、そして破局への道を辿った短くも輝かしい黄金の20年代、ワイマール文化の耽美とメランコリーを、レンパ ーは現代的感覚で歌いあげる。 ホレンダー作「イリュージョン」といったベルリンのキャバレー・ソングから、 クルト・ワイルの作品、プレヴェールの詩やピアフの歌、それにジャズのスタンダードなど、彼女の卓越したレパートリーの中からどんな歌が歌われるかお楽しみ。 5日~16日 (火~土/20h30 日/16h) 132F ~385F(Fnac/Virgin) *Opera-Comique : 5 rue Favart 2e 01 4244.4546 ★★★ Les Poubelles Boys 上記と対照的なコンサートが、大人も子供も楽しめるユニークな3人組「ごみ 箱野郎」の久々のパリ公演。 トイレの清掃用具から台所用品、その他のがらくたなどを使い、歌とギャグで大暴れする彼らの芸達者ぶりは、音楽大賞でスペ クタクル部門最優秀賞を受賞した経歴から大いにうなずけます。 1月 2日迄 (火~土/20h45 日/15h30)90F/130F *Nouveau Theatre Mouffetard : 73 rue Mouffetard 5e 01.4331.1199 ●ヒラリー・ハーン (World Circuit) ブルキナファソで生まれ、マリ、パリと住んでセネガルにいついたシェイク・ローの音楽も旅が好き。ユッスーがプロデュースしたこの最新アルバムも、サルサのリズムで幕を開け、ついでイスマエル・ロー風の軽快なダンス曲、その次は、初期のユッスーを思わせる哀感に満ちた西アフリカ演歌。4曲目のタイトル曲は、大きくうねるベース、厚い響きのホーンのリフで始まり、打楽器が絡み、「バンベー・ゲ」とローが歌い出し、あっ、これはフェラ、と思っていたら、途中からフェラの名曲 “Lady” になるという、大ヒット間違いなしの傑作。タマ (トーキング・ドラムス) の短いソロもみごと。現在アフリカでいちばん美しい声といってもいいウムー・サンガレとデュエットする “Bobo-Dioulasso” は、ギターの泣き節も切ないバマコのレイルバンド風ブルース。これだけまとまりのあるアフリカン・ポップスCDは久しぶり、2000年へは、このアルバムで踊り込みたい。
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ブルキナファソで生まれ、マリ、パリと住んでセネガルにいついたシェイク・ローの音楽も旅が好き。ユッスーがプロデュースしたこの最新アルバムも、サルサのリズムで幕を開け、ついでイスマエル・ロー風の軽快なダンス曲、その次は、初期のユッスーを思わせる哀感に満ちた西アフリカ演歌。4曲目のタイトル曲は、大きくうねるベース、厚い響きのホーンのリフで始まり、打楽器が絡み、「バンベー・ゲ」とローが歌い出し、あっ、これはフェラ、と思っていたら、途中からフェラの名曲 “Lady” になるという、大ヒット間違いなしの傑作。タマ (トーキング・ドラムス) の短いソロもみごと。現在アフリカでいちばん美しい声といってもいいウムー・サンガレとデュエットする “Bobo-Dioulasso” は、ギターの泣き節も切ないバマコのレイルバンド風ブルース。これだけまとまりのあるアフリカン・ポップスCDは久しぶり、2000年へは、このアルバムで踊り込みたい。