東駅から夜行列車で旅発つ友人を送っていったときに、いっしょに夕食をとレストランを探していたら、見つかったお店だ。生ハムやソーシソン、チーズに力を入れ、温かい「本日の料理」は2品だけ、それにワインが数多く揃っているというスタイルはワインバーだが、あまり広くない店内は落ち着いた雰囲気。
前菜には、サヴォワ名産のロバのソーシソンや自家製テリーヌ、バジリコ風味のトマトと山羊チーズのサラダなどが並んでいたが、僕らはストレートに「本日の料理」へ。友人は、モルトーやモンベリアールのソーセージとレンズ豆の煮込み、僕は南仏風牛肉の煮込み (どちらも72F) 。友人のソーセージはうま味をたっぷりと含み、レンズ豆の煮加減も柔らかすぎずうまい。僕の牛肉の煮込みには、ニース地方の半分熟した小さなオリーブの実がたくさん入っていてうれしかった。かすかにオレンジの香りがした。ワインは、コトー・デュ・リオネのまろやかな赤と、スミレの香りがするカベルネ・ドルレアンを1杯ずつ飲んだ (グラス17F/半ボトル41F/ボトル76F)。
チーズはスイスの tête de moine (32F)。グリュイエールの一種で、花びらのように薄く削られて出てくる。ワインはスイスに接するサヴォワ地方の赤、モンドゥーズ (グラス24F)。なかなかのコクがあって、「僧侶の頭」にぴったりだった。デザートのフランボワーズのクラフティもおいしそうだったが、これでおなかいっぱい。残念。( 真)
La vigne St Laurent
Adresse : 2 rue Saint Laurent, 75010 Paris , FranceTEL : 01.4205.9820
土・日休。