OVNI 410 : 1998/2/15 N° 410 1998-02-15 ■ヴィトロール市が出産手当に差別 1/22日カトリーヌ・メグレ市長(FN)は、98/1/1日から出産手当 5000Fを、親の片方が仏人又は 2年以上在住のEU出身者所帯だけに支給することを決定。彼女の代理メグレ氏によれば 「優先的に仏人の出産を奨励するためで、差別ではない」そう。 ■カンペールで失業者の “競り市” 中世の “乞食の競り市” をまねて1/14日カンペール市で、30人程の失業者が要求賃金額を記したパネルを首に下げ、競売人が賃金を下げながら雇主を探す “失業者競り市” を開催。 ■ ELF疑惑がデュマ元外相に波及 デュマ憲法評議会会長の知人ジョンクール夫人が、1991-92年クレディ・リヨネ銀行のデュマ氏口座に約1千万フランを振り込んでいたという内容の匿名の手紙が予審判事に届き、1/27日、判事はデュマ氏のパリの自宅と事務所、別荘を家宅捜査。ジ夫人はデュマ氏外相時代の元協力者で、その後ELFアキテーヌ石油の広報を担当。彼女は、同社のシルヴァン元役員(指名手配中)から政治家約40人とともに架空給与を受けた疑いで11月以来拘留中。さらに91年、台湾へのフリゲート艦の輸出に反対だったデュマ元外相にジョンクール容疑者が働きかけ、 4500万フランのコミッションを受けた収賄疑惑も。 ■パポン裁判裁判長は被害者と親類 10/8日以来ボルドー重罪院で開かれているパポン元ジロンド県総務局長の、ユダヤ人強制送還の責任を問う裁判担当のカスタニェード裁判長が原告の1人と遠縁にあたる、と原告側弁護士クラスフェルド親子が暴露(1/28)。同裁判長の忌避を要求しようとしたが、他の原告側弁護士達は同弁護士親子による裁判の妨害作戦とみなし、無視。 ■クレディ・リヨネの火災は放火 ? 96/5/5日クレディ・リヨネ銀行本社の証券室から出火した火災で、火元が 2カ所にあったこと、煙探知機がしばらく後で同時に始動した点など、漏電等の火災原因を否定する報告書を鑑定人が発表(1/29)。 同銀行はすでに火災保険額16億フランを受けている。 ■ <RPR>でありつづける<RPR> 2/1日、 RPR(共和国連合)党大会で党の改名投票。シラク大統領設立の共和国連合 RPRは49.34%、 パスクワ案のPPF(フランス連合):49.94%、 セガン案の<R>(Rassemblement 連合):0.66%。 結局生みの親をたて党名<RPR>を堅持。セガン総裁は党の改名により元祖シラクからの脱皮を計ったが失敗に終わる。 ■フランスの自殺率:欧州第4位 2/5日発表の統計で、96年の自殺件数11,280件、 未遂15万。 フィンランド、 デンマーク、 オーストリアに次ぐ。15~19才の若者の11% (男子7.6%、女子13.9%)が過去12カ月間に自殺を考えたことがあり、その53% は誰にも打ち明けていない。35~44才代の自殺は失業率に比例して増加。 ■コルシカ知事暗殺される 2/6日夜9時アジャクシオでエリニャック知事(59)が夫人と音楽会に向かう途中、数人の男に10数発撃たれ死亡。犯人らは逃亡。 9日、昨年結成の非合法の小グループ「サンピエル」が犯行声明で、知事の植民主義的姿勢を非難。 同グループのリーダー、ロレンゾニ(52)、メンバー及び他の民族主義運動活動家14名を拘留。ロレンゾの自宅で銃器を押収。彼は元落下傘部隊伍長、分離派組織 Cuncoltaの元メンバー。エリニャック知事暗殺に使われ、現場で発見されたピストルは憲兵駐屯所から盗まれたもの。11日アジャクシオ、バスチアで主婦たちを中心に約4万人の市民がテロへの怒りを込めて沈黙の行進。島民の80%は独立に反対。 ★EU委がフォルクスワーゲンに罰金 イタリアで50% 引きの販売を行わせ、イタリア人以外への販売を避けていたフォルクスワーゲンに1/27日、 EU自由市場違反で罰金6億7500万フランの制裁。 Share on : Recommandé:おすすめ記事 11月21日の国鉄スト情報。 中学校教員殺害事件の公判が始まる。 前代未聞の〈マザン事件〉裁判始まる。 トラン・トゥ・ニャーさんの闘い − フランスで枯葉剤訴訟。 人気コメディアンの解雇と、揺れるメディアの自由。 広島・長崎の原爆語り継ぐ4日間、トゥールで開催。