フランス地域圏議会選挙第1回投票の後、フランスを地域ごとに区切り、当選した政党ごとに色分けされた地図をテレビやインターネットで目にすることがとても多い。
地方に目が向いている今だからか、 2007年に開設された人気の出会いサイト、アドプタンメック.comが、「フランス各地方都市にみられる、好みの男女」の傾向分析結果を発表している。
アドプタンメックを利用したことがなくても、ショッピングカートに男の子が投げ込まれているピンクのピクトグラム、シンプルなだけにやたら目を引く広告を、地下鉄内などで目にしたことがある人は多いはずだ。
「出会いのスーパーマーケット、お客様は神様、女性のためのお得な商品がいっぱい」というキャッチコピーから想像できるように、女性が商品(男性)タグを検索→気に入ったらショッピングカートに入れ (!)→ はじめて会話が成立、というしくみだ。女性が初めの一歩を踏み出す、というところが他の多数の出会いサイトとすこしだけ違うが、基本は同じだ。 「新商品毎日入荷」 、 「スピード発送」などなど… ユーモアを交えたコンセプトのおかげで、気軽に登録できるのか、また出会いサイトに登録することに以前ほど抵抗感がなくなったこともあり、現在の会員数は 1千万人以上にものぼる。
このサイトの統計によると、マルセイユは消防士より軍人のほうが圧倒的に人気者、ルーアンは犬好き男性がモテる、リヨンは赤毛の男性が他の都市より3倍も人気、ボルドーはパーティー好きな男性とベジタリアンが大人気、トゥールーズのそばかす女性は引く手あまた、などなど …。
しかしもちろん、多数決で選ばれた傾向に全く当てはまらなくても、出会いを満喫しているうやらましい人がいっぱいいる。 出会いの確率は平等なのだ、と思いたい。(た)